絶望の淵に立たされているニューヨーク・ジャイアンツがトミー・デヴィートに感謝の意を示している。

現地8日（水）、ジャイアンツのヘッドコーチ（HC）ブライアン・ダボールがシーズン第10週に行われるダラス・カウボーイズ戦では新人クオーターバック（QB）のデヴィートが先発を務めると発表した。

デヴィートは今季すでに2試合に出場しているが、それは純粋に必要に迫られてのことだった。タイロッド・テイラーが肋骨を負傷し、ダニエル・ジョーンズが首と膝を痛めたことから、この2週間はいずれもデヴィートが出場するしかなく、すでに試合が進行している中での出場を余儀なくされている。

デヴィートのパフォーマンスはさまざまだ。シーズン第8週にはタッチダウンランを決めたものの、ニューヨーク・ジェッツにロースコアで敗れたその試合では、投げる自由をあまり与えられていない印象だった。その1週間後、デヴィートはジョーンズがシーズン終了のACL（前十字靭帯／ぜんじゅうじじんたい）断裂に見舞われたことで再びフィールドに立っている。まだ試合の大半が残されていた中で、ジャイアンツはいつも通りのオフェンスをデヴィートの指揮下で展開せざるを得なかった。

去る日曜日に行われたラスベガス・レイダース戦で、デヴィートはパス20回中15回を成功させて175ヤードを記録し、ワイドオープンのタッチダウンも決めた一方で、2回のインターセプトを喫している。結果的にジャイアンツはレイダースに大敗した。ジャイアンツは水曜日にマット・バークリーを練習生から昇格させたとはいえ、他に正当なオプションがないことと、デヴィートのわずかな向上とが相まって、どうやらダボールHCはデヴィートを先発に指名するだけの確信を得ているようだ。

【RA】