信頼性に関する問題が浮上する中、ペイトリオッツCBジャクソンはドイツ遠征に同行しない見込み
2023年11月09日(木) 10:47コーナーバック(CB)J.C.ジャクソンの再加入は、ニューイングランド・ペイトリオッツが思い描いていた通りのものにはなっていない。シーズン第10週に行われるインディアナポリス・コルツ戦を前に、状況はまたしてもネガティブな方向へと向かっている。
現地8日(水)、ジャクソンはコルツ戦の開催地であるドイツへ向かうチームに同行しない見込みだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが状況を知る人物の話をもとに伝えた。その後に公表されたチームの練習報告で、ジャクソンは個人的な事情による不参加とされている。
ラポポートとガラフォロによると、信頼性に関する問題が浮上していることを受け、メンタル面のリセットにつながることをチームが期待している中で、ジャクソンはニューイングランドにとどまるという。ペイトリオッツはシーズン第11週にバイウイークを迎える予定だ。
今季の残る試合を欠場することになったドラフト1巡目指名選手の新人CBクリスチャン・ゴンザレスを含め、10月初旬にセカンダリーで負傷者が相次いだことから、ペイトリオッツはロサンゼルス・チャージャーズとうまく折り合いがついていなかったジャクソンを低コストのトレードで獲得。ニューイングランドでは、プロボウルに選出された経歴を持つジャクソンが慣れ親しんだ土地であるフォックスボロでプレーメーカーとしての姿を取り戻すことが期待されていた。しかし、そのようなことは実現していない。
ポジティブな場面もいくつかあったとはいえ、チャージャーズ時代にジャクソンにつきまとっていた苦悩はペイトリオッツでも続いている。『PFF(プロフットボール・フォーカス)』によれば、ジャクソンは5試合でキャッチ16回、192ヤード、タッチダウン3回を相手に許した一方で、2回のペナルティを科されており、パサーレーティング103.2を許しているとのこと。
ジャクソンはペイトリオッツで3試合に先発出場したが、この2週間で出場機会は減少。日曜日に敗れたワシントン・コマンダース戦では、ジャクソンと同じくディフェンシブバック(DB)のジャック・ジョーンズがベンチで試合開始を迎えており、どちらもパフォーマンス面の問題からそうなったと報じられている。ジャクソンはその試合で53回(68%)のスナップに参加し、ターゲット2回でキャッチ1回、16ヤードを許した。
チームメイトがドイツへ向かう中、ホームに取り残されるというのは、27歳のジャクソンのキャリアにおける最新の苦境と言えよう。2022年にチャージャーズと大型契約を締結したジャクソンは、移籍初年度にもかなり苦戦しており、最終的にはシーズン終了のケガに見舞われた。今年も低調なスタートを切ったことを受けて、シーズン第3週に健康状態には問題がないにもかかわらず試合日のアクティブ登録から外されたジャクソンは、シーズン第4週にも出場機会を与えられなかった。チャージャーズはその後、契約金額の大半を負担しながらペイトリオッツに移籍させることでジャクソンから手を引いている。
ペイトリオッツは2週間の休暇でジャクソンの状況が好転することを願っているだろう。
【RA】