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QBマレーが復帰戦で通常通りに走ることを期待するカーディナルスOCペツィング

2023年11月09日(木) 11:47

アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/Ross D. Franklin, File】

アリゾナ・カーディナルスのクオーターバック(QB)カイラー・マレーがACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂してから1年足らずで復帰し、現地12日(日)に行われるアトランタ・ファルコンズ戦で今季初出場を果たすことが見込まれている中、カーディナルスのオフェンスにマレーがどれほどフィットするのか、スタッフが彼の才能をどのように生かすのかが疑問視されている。

最初の数試合でより詳しく見られるのは、カーディナルスが手術で膝を修復したマレーをどれほど走らせるかだ。攻撃コーディネーター(OC)ドリュー・ペツィングはマレーの復帰時に制限を設けないことを示唆している。

チーム公式サイトによると、ペツィングOCは火曜日に「彼は健康だし、準備は整っている。私たちは彼が成功できるようにするつもりだ」と述べ、こう続けたという。

「それは常にフランチャイズクオーターバックの性質であり、リーグ全体を見渡しても、機動性の高いクオーターバックにはケガのリスクが伴うことは分かるはずだ。一流のクオーターバックを擁するすべてのチームと同じように、私たちもそれを管理しなければならない」

マレーはキャリア通算でキャリー381回、2,204ヤード、タッチダウンラン23回を記録している。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、このうち171回がデザインされたランで、179回がスクランブル、1回がQBスニーク、30回がQBニールだったという。

ちなみに、ネクスト・ジェン・スタッツによると、ペツィングOC率いるオフェンスはシーズン最初の8週間において、ジョシュア・ドブスに16回のデザインされたランをコールし、ドブスはスクランブル17回、QBスニーク10回、QBニール4回を追加したとのこと。

必然的に、マレーは走り、ヒットを受けることになるだろう。それはどちらも現実だ。今後はQBとコーチがそうした状況をどう管理するかが問題となる。かつてドラフト全体1位指名を受けたマレーは、腕と脚を両方とも武器にできるダイナミックな選手だ。ケガをした後とはいえ、走る機会を減らすことは、マレーがベストな状態になるのを妨げることになるだろう。

ペツィングOCは「彼が走ってタックルされるときはいつでも、どんな状況であっても、今後も永遠に“起きろ。彼は大丈夫か?”というふうになるはずだ」と話し、「あのポジションに偉大な選手を擁しているときはいつでも、ある程度はそう感じてしまうものだ。彼はその点でものすごくダイナミックだ。彼がタックルを受けることになるのは間違いない」と続けた。

【RA】