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今季は“ピークに近づいている”とブラウンズDEギャレット

2023年11月09日(木) 15:18

インディアナポリス・コルツのガードナー・ミンシューとクリーブランド・ブラウンズのマイルズ・ギャレット【AP Photo/AJ Mast】

クリーブランド・ブラウンズのディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットは、2023年NFLシーズン後半戦を年間最優秀守備選手の有力な候補として迎えている。ギャレットはNFL屈指の守備陣を率いており、現地12日(日)に実施される予定のボルティモア・レイブンズとの対決を前に、チームを5勝3敗の好成績で導いている。

そんなギャレットだが、まだまだこれからが本番と見ているようだ。

ギャレットは火曜日に『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィー・ショー)』で「自分の全盛期、力のピークに近づいていると思う」と語り、こうつけ加えた。

「自分の経験や知恵、そして運動能力が合致したんだ。そのすべてが合わさることで、俺のプレーはさらにレベルアップしていると思う」

ギャレットは守備コーディネーター(DC)ジム・シュワルツのスキームで輝いている。8試合を通じて、ギャレットはサック9.5回とクオーターバック(QB)ヒット18回を記録しており、どちらもNFLで2番目に多い。ストリップサック4回はリーグトップに位置している。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ギャレットのプレッシャー率19.4%はNFL6位で、リーグ最高のサック率4.8%を記録しており、誰よりもQBにプレッシャーをかけているという。

「チームメイトとジム・シュワルツに感謝しなきゃならない。あいつらがいて、コーチが俺たちがプレーを決めるポジションに置いてくれるから、ああいうプレーが可能になるんだ」というギャレットは、次のように続けている。

「コーチは俺をどこにでも並べてくれるし、いろいろ試してくれる。俺が自分のやるべきことをするってわかっているんだ。“1対1の場面を作ってやるから、そこで大暴れしてこい”って感じなんだ」

シュワルツのディフェンスはギャレットをはじめとするブラウンズ守備陣の選手たちを押し上げると期待されていたが、これまでのパフォーマンスはその高い予想さえも上回っているかもしれない。

ギャレットはシュワルツDCについて「努力と自信を一緒にしてくれる」と指摘し、プレーを決める適切なポジションに選手たちを配置し、個々の個性が光るように促しているとコメントした。

日曜日に行われるレイブンズとの対決は、NFLでもトップクラスの守備陣を持つ2チームの対戦となるだろう。

許したヤードが1試合平均234.8ヤードのブラウンズと262.6ヤードのレイブンズは、今シーズンのトータルディフェンスでNFL1位と2位。ブラウンズはパスで許した1試合平均ヤード(145.0)と相手第3ダウンコンバージョン成功率(26.0)も1位だ。一方、レイブンズは1試合あたりの被得点(13.8点)、1試合あたりのサック数(3.9)、相手パサーレーティング(69.7)で1位となっている。

ブラウンズは日曜日のアウェーの試合では、これまでの試合よりもずっと良いパフォーマンスを見せる必要がある。8試合を通じて、ブラウンズはホームでの5試合で平均10.2点を許しているが、2023年のアウェー3試合では平均29.3点を許している。ホームでの1試合平均得点をブラウンズより少なく許しているのはレイブンズ(10.0)だけだ。

シーズン第4週では、ブラウンズはレイブンズのオフェンスに296ヤード、第1ダウン更新16回、第3ダウンコンバージョンを12回中4回許し、新人クオーターバックのドリアン・トンプソン-ロビンソンが先発したということもあり、28対3で敗れた。今季ブラウンズのホームゲームで17点以上をあげたのはレイブンズだけとなっている。

【KO】