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カーディナルスQBマレーがフィールド復帰へ、「長い10カ月だった」

2023年11月10日(金) 09:52


アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/Ross D. Franklin, File】

アリゾナ・カーディナルスのクオーターバック(QB)カイラー・マレーが現地12日(日)に行われるアトランタ・ファルコンズ戦に先発出場することになった。マレーにとっては実に11カ月ぶりの出場となる。

長引く膝のリハビリを終え、カーディナルスのクオーターバックとしてプレーするための準備を進めるマレーは、どのような感情を抱いているのだろうか。

マレーは木曜日に報道陣に対し、「なんというか、感情がないんだ。ハイになりすぎず、ローになりすぎないようにしている。長い、長い10カ月だった」と明かした。

マレーは2022年12月12日にステートファーム・スタジアムでACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂。1月3日に修復手術を受けてからリハビリを続けてきた。10月18日に21日間を期限とする練習期間を開始したマレーは、今週ついにリザーブ/故障者リストから外れている。

今週、カーディナルスのヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンはマレーの復帰を楽しみにしていると述べた一方で、自分たちの見込みは現実的なものでなければならないと警告。月曜日には「(負傷前の)カイラーとは様子が違うかもしれないことを、私たちは進んで理解しなければならないし、彼はそれを十分に期待していると思う」と語った。

木曜日、ギャノンHCの発言について質問されたマレーは、ケガによっていつも心がけているプレーが変わることはないと思っているとコメント。

「フィールドに立つときはいつも、自分のことをやろうと思っている。(ギャノンHCが)言っていることは聞くけど、そういう考えは俺の中にはない」とマレーは話している。

マレーは膝を負傷するまで、スクランブルとランを得意とするNFL屈指のクオーターバックだった。今シーズン、ジョシュア・ドブス――10月31日にミネソタ・バイキングスにトレードされた――を司令塔に据える中でQBランを頻繁に取り入れていたカーディナルスの攻撃コーディネーター(OC)ドリュー・ペツィングは、自身のプレーコールでマレーのランニングスキルを制限するつもりはないと述べている。

26歳のマレーは2022年に、31歳でプレーする2028年シーズン末まで続く2億3,000万ドル(約348億1,119万円)の契約延長に合意した。しかし、マレーがこの契約にサインしてから組織全体が大きく変化したため、シーズン終盤にかけての成績は、マレーのカーディナルスでの将来に大きく影響を及ぼすことになる。1勝8敗のカーディナルスは競争心を持ち続けているものの、現在は6連敗中だ。

次の試合はマレーにとって、元HCクリフ・キングスベリーの解任に伴ってオフシーズンに迎えられた新しいコーチングスタッフと共に初めて臨む試合となる。ギャノンHCはクオーターバックのパフォーマンスに対して忍耐強くあることを説いていたにもかかわらず、マレーはギャノンHCとすぐに意気投合し、初めて共に挑む試合に向けて足並みをそろえていると話している。

木曜日、「俺たちは同じように物事を見ていると思う」と強調したマレーは「競争心はあるし、彼はゲームを愛している。俺は彼がゲームを愛していることを知っている。彼はゲームを理解している。俺たちの見解は一致している」と続けた。

【RA】