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ジャガーズが初代HCのトム・コフリンを来季にリング・オブ・オナーに

2023年11月10日(金) 11:01

トム・コフリン【Rick Wilson via AP】

ジャクソンビル・ジャガーズの初代ヘッドコーチ(HC)を務めたトム・コフリンが、来シーズンにフランチャイズのリング・オブ・オナーに迎えられることになった。

現地9日(木)にチームが発表したところによると、コフリンは2024年のホームゲーム(詳細は未定)で“ジャガーズの誇り”の7人目のメンバーになるという。来季はジャガーズにとってNFLフランチャイズとして30回目のシーズンとなる。

77歳のコフリンはフランチャイズ史上最多勝利を収めているヘッドコーチであり、8シーズンで72勝64敗を記録。1996年と1999年にはジャガーズをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のタイトルゲームに導いた。その後に3年連続負け越しという、初期の華々しい功績の光輝を奪うような結果を残したことで、2002年の12月に解雇されている。

ニューヨーク・ジャイアンツに移籍したコフリンは、12年間で2度のスーパーボウル優勝を果たし、2007年と2011年にクオーターバック(QB)トム・ブレイディ率いるニューイングランド・ペイトリオッツを破っている。コフリンは2023年のプロフットボール殿堂入りの最終候補者だった。

コフリンより先にジャガーズのリング・オブ・オナーに迎えられているのは、レフトタックル(LT)トニー・ボセリ(2006年)、初代オーナーのウェインとドローレス・ウィーバー夫妻(2012年)、ランニングバック(RB)フレッド・テイラー(2012年)、QBマーク・ブルネル(2013年)、ワイドレシーバー(WR)ジミー・スミス(2016年)の6人。

ボセリは声明の中でこうコメントしている。

「ジャガーズの物語はトム・コフリン、そして彼がここ北フロリダで一からスタートしたチームと新しいファン層に与えた影響抜きには語れない。彼はわれわれの礎を築いた人物であり、最初の設計者でもある。彼はわれわれのフットボール事業を築き上げ、持続的な成功へと導いた」

コフリンは2017年のシーズンを前にフットボール運営部門上級副社長としてジャガーズに戻り、復帰1年目でAFCタイトルゲーム進出を果たしたチームを作り上げるのに貢献した。

ところが、オーナーのシャド・カーンは3年目のシーズンが終わる前にコフリンを解雇。その数日前に、コフリンがルールに違反した選手から取り立てていた数百万ドルの罰金を仲裁人が取り消す裁定を下し、NFL選手会(NFLPA)がコフリンの評判に大打撃を与えた。

昨年11月にジュディ夫人を長患いの末に亡くしたコフリンは、現在もジャクソンビルに住んでいる。水曜日にはNFLのコーナーバック(CB)リロイ・バトラー、NBAのガード、ビンス・カーター、NFLのパンター(P)グレッグ・コールマン、ジュニアカレッジ野球の監督、ジェフ・ジョンソン、ジェットカーレーサーのエレイン・ラーセン、体操選手のシャノン・ミラーとともにフロリダ州のスポーツ殿堂入りを果たしたばかりだ。

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