2023年の復帰に関してはQBロジャースが最終決定権を持つとジェッツHCサラー
2023年11月16日(木) 15:28ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは、アキレス腱のケガを負ったのと同じシーズン中に戻るという、信じられないような偉業に挑んでいる。
以前は考えられないことだったが(今でもある程度はそうだが)、ロジャースが早ければ12月にも復帰する可能性がささやかれている。それが今季4勝5敗のジェッツのシーズンを救うには遅すぎるかもしれないが、ジェッツが今後1カ月ほどなんとか持ちこたえられれば、ロジャースはちょうど良いタイミングで復帰し、ジェッツが再び自宅でポストシーズンを過ごすことから救い出されるかもしれない。
少なくとも、それが目標だ。しかし、この決断はジェッツのヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーが下すものではない。サラーHCは現地15日(水)に記者団に対し、ロジャースの状態について最終的な決断を下すときが来たらロジャース自身に任せると話した。
「アーロンは大の大人で、アーロンの身体をアーロンほど知る人はいない」というサラーHCは、こうつけ加えた。
「私はよくは知らないが、きっと何百万といるだろう、そのすべての医師の許可が下りた後、もしアーロンがプレーしたいと言えば、彼はプレーすることになる」
ロジャースが12月に復帰する可能性を考えると、すぐにいくつかの懸念が思い浮かぶ。ロジャースは本当にプレーできるほど健康なのか? 既に失われたシーズンを救おうとして、自分自身とジェッツでの将来を危険にさらすのではないか? そして結局のところ、誰がここの点についての責任者なのか?
現時点では、ロジャースの健康を気遣う以外に、サラーHCがロジャースの復帰に反対する理由はない。バックアップのザック・ウィルソンは時折ジェッツを勝利に導き、かつてジェッツがドラフト全体2位指名を使ったことに納得がいくような可能性を示すこともあれば、他の試合では実にひどいパフォーマンスを見せるなど、ウィルソンのプレーはまったく安定していない。ジェッツがウィルソンに頼ることができないのは、毎週どちらのバージョンを見せるかわからないからだ。特にシーズン第1週にロジャースがアキレス腱を断裂し、彼のシーズンが痛ましい形で中断された後では、2023年にロジャースがプレーするという単なる可能性を考えることは間違いなく魅力的だろう。
しかし、ロジャースが本当にプレーできるようになるまでは、これは夢物語でしかない。ロジャースはジェッツがまだプレーオフに進出する現実的な可能性を残しているかどうかで、出場時期が決まると述べている。そして4勝5敗のジェッツにとって、そのチャンスは小さくなっている。しかし、1月の休暇が確定したように見えたチームにとっても、もっと信じられないことが起きている。
「プレッシャーは、ただチームが浮上し続けるためにある」とサラーは言った。
「プレーオフ進出へのプレッシャーは常にある。それは個々人のためではない。可能性のためでもない。それは私たちが競争者であり、フットボールの試合に勝ちたいからだ」
「アーロンの復帰が叶えば、それはさらにうれしいことだ」
ロジャースが復帰すれば、その驚きは最高点に達するだろう。
【KO】