ニュース

QBローレンスの健康状態によってオフェンスがやや制限されていることを認めたジャガーズHCペダーソン

2023年11月17日(金) 13:47


ジャクソンビル・ジャガーズのトレバー・ローレンス【AP Photo/Gerald Herbert】

ジャクソンビル・ジャガーズはシーズン第10週にサンフランシスコ・49ersにまさかの大敗を喫した。この試合でジャガーズは攻撃面でほとんど何もうまくいかなかった。

このような敗北の論理的な説明には、膝を負傷しているクオーターバック(QB)トレバー・ローレンスの健康状態が関わってくる。ローレンスは堅実なシーズンを送っている一方で、多くの人から期待されていたレベルには達していない。

ジャガーズのヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンはジャガーズがまだその域に達していない理由や、34対3で大敗した49ers戦で手の施しようがない状態に陥った理由について、掘り下げようとしている。

現地15日(水)、ペダーソンHCは報道陣に「確かに、トレバーの膝の状態が原因でできていないことの1つとして、もう少し彼を動かすことが挙げられる」と述べ、こう続けた。

「そこから何かを生み出せることもある。彼はそういう形で制限されている」

「プレーアクションパスは第1ダウンや第2ダウンでボールをダウンフィールドに進めるチャンスになる。ご覧いただいたスクリーンゲームは少しできた。それらは爆発力を生み出す方法だ。時には、ただドロップバックして投げる。走り抜けてペリメーターでスピードを使う。各チームがいろんな方法でそれをやっているのを見ながら、その利点を生かすことを試みる」

49ers戦では、第3クオーター序盤に20対3まで点差が広がったため、プレーアクションはあまり有効なルートではなかった。また、ジャガーズはパスゲームを補填するほどうまくランゲームを展開することもできず、ネットランヤードは59ヤードにとどまっている。49ersがスコアボードで優位になるにつれて、ジャガーズのパスへの依存度は高まっていった。

それでも、ハーフタイムの時点では13対3だった。この差は少なくともまだランゲームを完全に排除する理由にはならない。試合が進むにつれてジャガーズ攻撃陣がより深刻なマンネリ化に陥っていったのはなぜかと疑問に思う人もいるだろう。

ペダーソンHCはその疑問にも答えを出している。つまり、オフェンシブラインが十分ではなかったのだ。

ペダーソンHCは「彼らは長い間、一緒にプレーしてきたわけではない」とコメント。

「そこには変動する要素がたくさんあると思っている。OLのアントン・ハリソン(オフェンシブタックル/OT)は毎週進歩を続けていて、先日も、本当に優秀なフロントを相手に良いパフォーマンスを見せていると思っていると話した。ルーク(フォートナー、センター/C)やブランドン(シャーフ、ガード/G)は不可欠な要素だ。キャム(ロビンソン、OT)はキャムだし、レフトガードは今、入れ替わりの激しいスポットになっている。そこに不安はあったが、このメンバーなら、一緒にプレーすればするほど、次の8試合でより快適に、自信を持ってプレーできると思う」

精細を欠くオフェンシブラインと、膝のケガで動きを制限されているクオーターバックの組み合わせが、毎週のシナリオを困難なものにしている。ローレンスの運動能力は、彼の最大の特徴ではないものの、過去には多くの特別なプレーを行うのに役立ってきた。それが妨げられるとなれば、相手ディフェンスには何のためらいもなくラッシュする理由がさらに増えるだろう。それが本質的に49ers戦で起こったことであり、相手を恐れる理由があまりなかったからこそ、49ersのディフェンスは積極的にプレーしたのだろう。ペダーソンHCがスクリーンや短めのスローで相手を苦しめようとしたときも、49ersのディフェンスはそれに難なく対抗した。ダウンフィールドに投げざるを得なかった場面で、ローレンスにはプレーを展開し、レシーバーがオープンになるのを確認する時間はあまりなかった。ローレンスは2回のインターセプトを喫したが、それは混乱の中で多くのことをしようとしすぎた結果だった。

こうして、ジャガーズは221トータルヤード、3得点で試合を終えている。しかし、ここで朗報だ。ローレンスの膝は徐々に回復している。

「調子は良くなっている」と明かしたローレンスは次のように続けた。

「ようやく、あんまり考えないようになって、それほど問題にならなくなってきた。かなりスムーズに動けるようになってきた気がするし、動いてもあまり気にならなくなってきた。もちろん、まだあちこちが少し痛むし、悪化することもあるだろう。でも、いい質問だ。快適さを感じ始めているし、進歩してそういうふうに感じられることに満足している。ここ数週間はしっかりと守れているし、最終的に調子が上がって、普通にプレーしたり、動き回ったりできるようになるのが楽しみだ」

シーズン第6週に膝を負傷したローレンスは、その後の2試合でクエッショナブルとされたものの、シーズン第9週のバイウイーク以降は故障者報告から外れている。ローレンスは今季、まだ一度も先発を逃していない。

ローレンスは膝に装具をつけ続けるだろう。それよりも重要なのは、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区で首位に立ちながらも、ヒューストン・テキサンズに追い上げられつつある6勝3敗のジャガーズでプレーし続けることだ。

ジャガーズは日曜日に予定されている、もう1つの地区ライバルであるテネシー・タイタンズとの対決で、より良いパフォーマンスを見せることを望んでいるだろう。

【RA】