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ディフェンスのプレーコールに問題はないと主張するチャージャーズHCステイリー

2023年11月20日(月) 14:29


ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリー【Brandon Staley】

現地19日(日)に行われたグリーンベイ・パッカーズ戦で、ロサンゼルス・チャージャーズはまたしても1スコア差以内で敗れ、ディフェンスが相手に多くのヤードを許した。チャージャーズのヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーはパッカーズに23対20で敗れた原因が、自身が立てた守備のゲームプランにあるのではないと主張した上で、現時点ではその部分に変更を加える予定はないと語っている。

ステイリーHCは報道陣に対して「これまで話してきたように――そして最初から話しているように、私は自分たちのプレー方法に最大の信頼を寄せている。プレーコーラーである自分自身にもね。指導の仕方やスキームの作り方も、完全に信頼している」と述べた。

「このグループをひとつにまとめ、コンスタントにやっていかなければならない。それが現状だ」

「だから、その質問はやめてもらっていいかな? 私はこれからもディフェンスに指示を出していくつもりだ。だから、はっきりしている。二度とその質問はしなくていい」

パッカーズ戦での敗北を受けてチャージャーズは4勝6敗と低迷しており、そのうちワンスコアゲームでは2勝5敗となっている。チャージャーズ守備陣は2試合連続で苦戦を強いられており、2試合で合わせて930ヤード、64点を相手に許した。

チャージャーズ守備陣は、シーズンを通してオフェンスに問題を抱えているパッカーズを相手に397ヤードを献上。デトロイト・ライオンズに敗れた前回の試合では、533ヤードを許していた。全体的に、ディフェンスはシーズンを通して苦戦しており、シーズン第1週から第10週までの試合平均被ヤードでは最下位に近い成績を残している。その結果としてステイリーHCには、長期的な問題に対処して解決するための変化が起きる場合に、チャージャーズにはどのような変化が待ち受けているのかという疑問が投げかけられている。

しかし、苦戦の原因は単なる実行力不足ではないのではないかと、試合後に報道陣から何度も問われても、ステイリーHCはメディアやファンがどう言おうと、ユニットとしてのディフェンスや自分のプレーコールに問題はないと強調し続けた。

ステイリーHCは日曜日に「私はファンに話をするためにここにいるのではなく、ロッカールームにいる選手たちに話をするためにここにいる。私たちは毎週、自分たちのゲームプランで勝つチャンスを自分たちに与えているし、ここでそれをやってきた」と述べ、こう続けている。

「あなた方は私たちが良いディフェンスをしたことがないかのように話しているが、それは真実ではない。私たちが何も改善していないかのように言ってくるけどね。今日の敗因は他にもたくさんあった。確実に、ディフェンスのせいではなかった。チームとしてプレーした結果だった」

「オフェンスはレッドゾーンでのプレーが十分じゃなかった。あまりにも多くのパスを落としていたし、命取りになるサックも何度か喫してしまった。だがそれはチームとしてやったことだ。1つのユニットだけのせいにしないでほしい。今日、あそこで起こった出来事はそうではないからだ。チームが負けたのは私の責任であり、全責任を負う。だが、私たちは今日、チームとして負けた。そういう話だ」

今回の試合でチャージャーズはオフェンス面でも苦戦を強いられた。レッドゾーンでのプレーに成功したのは4回中1回で、チーム全体で複数の落球やスリップがあったことで重要な場面で得点する可能性を逃している。

とはいえ、今年のオフェンスは長期的な問題とはなっておらず、日曜日を迎えるにあたっては得点でリーグ内9位につけていた。一方、ディフェンスは一貫して問題を抱えており、ステイリーHCでさえも、守備陣の取り組みの成果が必ずしも試合に表れていないことを認めている。それでも、ステイリーHCは現在のシステムでチームが勝利を手に入れられるという主張を改めて強調した。

ステイリーHCは「私たちはシーズンを通して調整してきた。インパクトのある、一貫した形ではまだ表れていないが、私たちは変化を起こしてきた。調整をしてきたし、選手たちもそれを理解している。これからも懸命にそれに取り組み、これからどのような進歩を遂げるかはそのうち分かるだろう」とコメントしている。

ステイリーHCの言葉にはチームの苦戦に対する彼の考えが明確に表れているとはいえ、結果は嘘をつかない。現時点では何かがうまくいっていないのだ。チャージャーズがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のプレーオフ争いに再び加わるチャンスを少しでも得たければ、改善を示す必要がある。シーズンが進むにつれて、チャージャーズに残された時間は少なくなる一方だ。

【RA】