ニュース

シーズン第12週の先発は決まっていないとジェッツHCサラー

2023年11月20日(月) 15:51

ニューヨーク・ジェッツのロバート・サラーHC【Aaron M. Sprecher via AP】

現地19日(日)に行われた試合の中でクオーターバック(QB)の交代を行った一方、ニューヨーク・ジェッツのヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーはシーズン第12週に組まれたマイアミ・ドルフィンズ戦でどのQBが先発するかについてはまだ決めていないと話した。

日曜日に32対6でバッファロー・ビルズに敗れた試合の第3クオーター終盤で、ジェッツは先発QBザック・ウィルソンとバックアップのティム・ボイルを交代させた。サラーHCは報道陣に、ブラックフライデーに実施される試合で誰が先発に立つのか、自分の中にまだ答えはないと話している。シーズン第1週にQBアーロン・ロジャースがアキレス腱を断裂して以来、サラーHCがウィルソン以外の選手が先発する可能性を匂わせたのは初めてのことだ。

攻撃陣が苦戦し、批判が高まる中でも、サラーHCはウィルソンへの揺るぎないサポートを示している。

しかし、ジェッツが第3クオーター後半で29対6という点差で相手を追いかける状況で、ついに変化が訪れた。ボイルがフィールドに登場し、ウィルソンはベンチへと下がって、パス15回7回成功(46.7%)、81ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回、パサーレーティング57.9という数字でこの日を終えている。これはウィルソンの1試合当たりの数字として今季最低であり、パサーレーティングが60を下回ったのは今季2試合目となる。

日曜日のウィルソンのパフォーマンスにはちょっとした良い点もあった。タッチダウンドライブを導いたことで、ジェッツの41ドライブ連続でタッチダウンを逃しているという流れを断ち切った。悪い点は多かった。第2クオーターで喫したインターセプトは、ビルズのタッチダウンにつながっている。ウィルソンは1クオーターと少ししか残っていない時点でベンチへと向かい、チームは大差で敗北した。

その時点でボイルを投入した背景にある考えとして、サラーHCはそういったスコアになっている状況で、この試合の中で計155ヤードしか獲得できていない攻撃陣において何かを進めたかったのだと述べた。

「29対6だったので、ザックにサイドラインにいるように言った。彼だけのことではない。クオーターバックを批判の対象にするのは簡単だが、プロテクションが外れたり、ボールを落としたり、ルートをミスしたりといったこともすぐに指摘できる。彼がもっとうまくやらなきゃならないのは明らかで、もっとうまくやれたはずのことも多い。しかし、これは全員の問題だ」とサラーHCはコメントしている。

ボイルはリリーフとしてパス14回中7回成功、33ヤードをマーク。リードした3つのドライブはそれぞれファンブル、パント、インターセプトに終わった。5年のキャリアを通じて3試合に先発したボイルは、0勝3敗となっている。サラーHCは練習生のQBトレバー・シーミアンを起用する可能性も否定していない。シーミアンは先発として13勝17敗をマークした一方、2021年以降は5試合にしか先発しておらず、そのすべてで敗北した。

とは言え、ジェッツが決断に長い時間をかけることはない。今週は短い間隔で金曜日にドルフィンズと対戦することになるため、サラーHCは日曜日の映像を確認した後、月曜日に決断するつもりだと話している。

【A】