コルツがオールプロに3度選出されたLBレナードをウェイバーに
2023年11月22日(水) 12:40オールプロのファーストチームに3度選出された経歴を持つラインバッカー(LB)シャキール・レナードのインディアナポリス・コルツ時代が終わった。
コルツが現地21日(火)に、かつてドラフト2巡目指名した28歳のレナードをウェイバーにかけたと発表。
レナードはソーシャルメディアの投稿でコルツに別れを告げている。
その投稿でレナードは次のようにつづった。「インディ、俺と俺の家族を温かく迎え入れてくれてありがとう。この6年間は信じられないものとしか言いようがない! 良い時も悪い時も、みんなは俺の味方でいてくれた。317(インディアナポリスの市外局番)にトロフィーを持ち帰れなかったのは申し訳ない。ルーカス・オイルのエネルギーは素晴らしいの一言に尽きるし、すべての思い出に感謝している。こんなに素晴らしいファンのためにプレーできたことに感謝している。みんなを愛しているし、コルツの成功を祈っている! マニアック(レナードの愛称)は退団する」
コルツのオーナーであるジム・アーセイは、その後に発表した声明でレナードの退団を正式に発表し、次のように述べている。
「コルツ・ネーションはタックル、インターセプト、パンチアウト、ファンブルリカバリーのたびに、マニアックがフィールドで発揮した明白なエネルギーを忘れることはないだろう。フィールドの外でサーバントリーダーだった彼は、自分の地元とインディアナポリスのコミュニティの両方で多くの家族を援助してきた。われわれはシャックと彼がこの組織にもたらしてくれた貢献に感謝している。彼と彼の美しいご家族のご多幸をお祈り申し上げる」
サイドラインからサイドラインまでカバーできるサウスカロライナ州立大学出身のレナードは、新人時代から大きな活躍を見せ、163回のタックル(うちソロタックル111回)でリーグトップの成績を収めたほか、フォースドファンブル4回、ファンブルリカバリー2回、インターセプト2回、パスディフェンス8回、サック7回を記録した。その結果、レナードはディフェンス部門年間最優秀新人賞を受賞し、キャリア1年目にしてオールプロにも選出されている。
レナードはコルツディフェンス中央のパトロールマンとしてタックルを量産し続けた。キャリア最初の4シーズンでレナードはタックル538回、サック15回をマーク。タックリングマシーンであり、カバレッジにも長けたレナードは、現代のNFLにとって理想的なラインバッカーであり、2021年には5年9,825万ドル(約145億6,674万円)の契約延長を勝ち取っている。
しかしその後、レナードはケガに悩まされるようになった。
レナードは2022年のオフシーズンに、長引いていた背中のケガを治すために手術を受けた。2022年シーズン序盤の試合を欠場したレナードは、復帰初戦で脳しんとうと鼻骨骨折に見舞われている。その後、復帰を果たすも再び背中を負傷したレナードは、残る試合を欠場することになった。その結果、レナードは昨季にわずか3試合しか出場していない。
2023年、まだオールプロに選出されていた頃の姿を取り戻していないように見えたレナードは、タックルをミスしたり、ポジションから外れているように見えたりするときがあった。新しいコーチングスタッフの下で出場機会が減少したことを受け、レナードは今月初めにそれに対する不満を口にしている。
そのときにレナードは「派手なプレーが足りないと言われているから、まだ少しは見ていることになると思う」と話していた。
レナードはこれからコルツが間違っていたことを証明するチャンスを手に入れるだろう。
今季残りの基本給が約610万ドル(約9億0,440万円)、2024年に負傷した場合の保証額が650万ドル(約9億6,364万円)となっている中で、各チームがレナードをウェイバーからクレームする可能性は低い。ウェイバーをクリアすれば、レナードはフリーエージェント(FA)になる。
コルツは火曜日にレナードをウェイバーにかけてから、練習生だったLBロニー・ハリソンと契約を交わし、アクティブ登録した。
【RA】