ベンガルズQBジョー・バロウ、月曜日に手首の手術を受ける予定
2023年11月27日(月) 10:09シンシナティ・ベンガルズにとって、クオーターバック(QB)ジョー・バロウなしの2023年シーズンが今日始まる。
情報筋によると、フランチャイズクオーターバックであるバロウは27日(月)に手首の手術を受けることになっており、バロウは2024年シーズンに向けて完全回復する見込みだという。ベンガルズのヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーは20日に、チームがプレーオフに出場できたとしても、バロウの2023年シーズンは終わったと記者団に明言していた。
バロウがいない最初の試合としてベンガルズがシーズン第12週にピッツバーグ・スティーラーズと対戦した一方、リーグはベンガルズが11月16日に行われたボルティモア・レイブンズ戦前にバロウを故障者報告に記載すべきだったかどうかも調査している。試合前のバロウが右手首に装具をつけている様子が、ソーシャルメディアにアップされていた。
ベンガルズに詳しい関係者によると、チームは試合前のバロウが健康だったことを示す何時間分もの映像をNFLに提出したという。その映像を見た人によれば、バロウは練習中、装具なしで普通にボールを投げ、通常の練習をすべてこなしていたとのこと。また、テイラーHCが説明したように、バロウのケガは“急性”だったとする医療関係者の文書もある。情報筋によれば、医師らは時間の経過とともに起こったケガではないと話しているという。
ベンガルズから提出された情報によると、バロウは練習前に治療を受けず、レイブンズ戦の準備期間も休まなかったという。
NFLは調査についてのコメントを拒否した。
バロウは11月17日に記者団に対し、フライト中のむくみを軽減する目的で圧迫スリーブを着用しており、これまで負傷していなかった手首とは関係ないと話している。
バロウは「これはまったくの別物だ」と言う。
その一方で、QBジェイク・ブラウニングがシーズン第12週のピッツバーグ戦でNFLキャリア初の先発出場を果たしたが、ベンガルズのコーチ陣はバロウを起用していたときとまったく同じオフェンスに加え、まったく同じプレーコールを使う意向を示していた。ブラウニングはコーチの絶大な信頼を得ており、代役に立つクオーターバックを助けるために多少多めにランプレーを入れる可能性がある一方、フルゲームのプランが用意されている。
テイラーHCは先週、記者団にブラウニングの熟練度について、「メニューにあるものをすべてコールすることができ、控えの選手がゲームに入るからといって手を抜く必要はない」と語っていた。
これは大きい。
27歳のブラウニングは若くはないが経験は浅く、キャリアでわずか2試合の出場にとどまっている。トレーニングキャンプでトレバー・シーミアンを抑えてバップアップの座を勝ち取ったのは、シーズン前の仕事の成果もある。
ブラウニングは、2019年以降はミネソタ・バイキングスとベンガルズの練習生で行き詰まっていたものの、その後、バロウのQBコーチであるジョーダン・パーマー(長年バロウを指導してきたコンサルタント)のもとで働き始めた。
ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)手術後にパーマーとの作業でバロウの投球速度が上がったように、動きをより効率的にすることを学んだことで、ブラウニングも恩恵を受けている。
ブラウニングはパーマーと組んでいる間にバロウの動きを模倣し、ポケット内での効率的な動作を学ぶと同時に、ポケット外でも躍動するようになった。それが今年のトレーニングキャンプでのブレイクにつながり、バックアップの座を勝ち取ったというわけだ。バロウと同様、大事な場面で冷静さを保つことができ、テイラーHCがそれに気づいたのは、バロウの負傷後、ブラウニングがシーズン第11週のレイブンズ戦に出場したときだった。
パーマーがブラウニングの今後を楽観視しているのもそのためだ。
「ジェイク・ブラウニングが活躍するための条件が整っている」とコメントしたパーマーは、「彼のプレースタイルと彼が置かれている状況に基づいて言えばね」とつけ加えた。
現地27日(月)に予定されている手術後、バロウはできるだけ多くの時間をチームとともに過ごし、ブラウニングがチームをプレーオフに連れて行こうとするのを見守ることになる。