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ビルズ戦のここぞという場面で5回目のタッチダウンを決めたイーグルスQBハーツ

2023年11月27日(月) 14:21


フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ【AP Photo/Matt Rourke】

延長戦に突入し、試合終了の時間が迫る中、勝利をもぎ取ったのはフィラデルフィア・イーグルスのクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツだった。

ぽっかりとあいたホールを全力疾走してバッファロー・ビルズのタックラー2人を振り切り、クオーターバックドローで左サイドを突破したハーツは、試合を決定づける12ヤードのタッチダウンを決め、イーグルスが延長戦で37対34の勝利を挙げるのに貢献している。

それはこの試合でハーツが決めた5回目のタッチダウンだった。長引く膝のケガに悩まされている様子をしばしば見せているにもかかわらず、ハーツはイーグルスを10勝1敗――NFLで最高の戦績――に押し上げている。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、ハーツはペイトン・マニング(2005年と2006年)に次いで、1950年以降に2シーズン連続で、開幕からの11試合で10勝以上を挙げた2人目のクオーターバックとなったという。

イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニは「彼は試合の後半に本当に多くのクラッチプレーをやってのけた。それから、最後の最後にビッグプレーを決めた」と振り返っている。

「フロントのブロッキングはうまくいったし、ジェイレンはここぞという場面でタッチダウンを決めてくれた。彼について学んだことは何だろうか。彼がピンチに強いことはご存知だろうから、彼について学ぶことは何もなかったと思う。彼はこの3年間、私たちにとっても、この街にとっても、このチームにとっても、重要な場面で役に立つ存在だった。つまり、彼はただ前進し続け、集中して取り組み、最終的に大きなプレーをいくつか決めてきたのだ」

現地26日(日)に行われた試合で、ハーツは第2クオーターを除くすべてのクオーターで得点を挙げた。第2クオーターにビルズは17対7でリードしており、ハーツはそこからチームを立て直している。

キャリア4年目にして初めて、1試合で5回のタッチダウンを決めたハーツは「俺たちはただ勝つための方法を見つけ続けているだけだ」とコメント。

「俺たちは勝つための方法を探し続けている。一緒にプレーしている。毎日、自分たちの回復力を見せつけてきた。試合ごとにもね。いろんな形で課題に直面してきた。俺たちはいつも活路を見出すんだ」

ハーツはこの試合でパス31回中18回を成功させて200ヤード、タッチダウンパス3回、インターセプト1回、キャリー14回で65ヤード、タッチダウンラン2回を記録。1ヤードのタッチダウンで最初の得点を挙げたハーツは、第3クオーターでワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンに3ヤードのタッチダウンパスを通して反撃を開始。第4クオーターには、デボンタ・スミスに15ヤードのタッチダウンパスを通したあとに、試合終了まで残り11分7秒の時点でオラマイド・ザキアスに29ヤードの美しいパスをつないでタッチダウンに成功した。このプレーでイーグルスはビルズの点数を上回っている。

シリアニHCは「ここぞという場面でしっかりと決めるだけだろう?」と述べ、こう続けている。

「彼が試合の前半で取り戻したいと思っているプレーはあるはずだ。自分たちでコールしておきながら、前半で取り戻したいと思うプレーもあるだろう。だが、最も重要な場面でビッグプレーを生み出した。3本のタッチダウンパスがまさにそうだ。彼はディフェンスを完ぺきに読み取って、デボンタにボールを投げてタッチダウンを決めた。OZ(ザキアス)とジェイレンのスクランブルでのタッチダウンは、信じられないようなスローとキャッチだった。なんということだ。あれは良いプレーだった」

【RA】