49ersの“すばしっこい”QBパーディーを追い詰めるには良いプランが必要とイーグルスDCデサイ
2023年11月30日(木) 14:55昨シーズンのNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでは、サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)ブロック・パーディーが3回目のパスで肘を負傷し、ノックアウトされた。この負傷により、当時のフィラデルフィア・イーグルスの守備コーディネーター(DC)ジョナサン・ギャノンの率いるディフェンスが49ersの表層的なオフェンスに牙をむいている。
パーディーが現地12月3日(日)にアウェーでイーグルスとの再戦に臨もうとしている今、イーグルスの新DCであるショーン・デサイが注目されている。
チームの公式発表によると、デサイDCは火曜日に「ブロックは高いレベルでプレーしている。本当にボールを有効に使っている」と語り、こうつけ加えていたという。
「リズムとタイミングよくボールをレシーバーに送り出す。彼らはランとパスをうまく組み合わせていると思う。ブロックはそのオフェンスを本当にうまく動かしている。彼は本当に気持ちよくプレーしている」
パーディーはシーズン第13週を迎える時点で、パス成功率(70.2)、1回あたりのパスヤード(9.4ヤード)、パサーレーティング(112.3)でNFL首位。パーディーはパス1回あたりのパスヤードで次点の選手(トゥア・タゴヴァイロア、8.4ヤード)より0.99ヤード多く、1970年以降で、1位と2位の差が6番目に大きい。
パーディーは、ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリー、ワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユーク、WRディーボ・サミュエル、タイトエンド(TE)ジョージ・キトルなど、周囲に多くの才能を持つ、恵まれたオフェンスの中でプレーしている。それに加えて、2年目のQBパーディーはサックを回避し、体制が崩れたときでもプレーを生み出す能力を発揮して、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンのこれまでの作戦をさらなる高みに押し上げている。
デサイDCはパーディーについて「彼はすばしっこい。動きが速く、ポケットの中で回避することもできる」とコメントし、こう続けた。
「彼はフィールドの奥まで目を配り、ダウンフィールドの爆発力のある選手を狙うこともできる。私たちは彼を攻略するために、いくつかのルートに密着して、彼らが投げるパスに対抗できるような、良いプランを立てなければならない」
パーディーがデプスチャートを駆け上がった昨シーズン、デサイはシアトル・シーホークスで守備アシスタントを務めていた。シーホークスはパーディーとレギュラーシーズンで1回、プレーオフで1回対戦し、いずれも敗れている。
ギャノンの後を継いだデサイのディフェンスは、11試合を通しておおむね平凡な成績で終わっている。ランで許したヤード数は2番目に少なく、ランディフェンスは素晴らしいものの、パスディフェンスはバックエンドの負傷もあってボロボロだ。今季イーグルスのディフェンスのスタッツはほとんど10位台で、昨季リーグトップだったサック数は12位タイとなっている。
もしパーディーが負傷しなかったら、昨年のNFCチャンピオンシップゲームは違った展開になっていただろうと49ersは断言している。控えQBジョシュ・ジョンソンも脳震とうでノックアウトされた後、49ersのオフェンスがほとんど機能しなかったことを考えると、デサイDCは昨年のテープが役に立ったかどうか尋ねられた。
デサイDCは「私たちはあらゆることに目を向ける。それがコーチとしての仕事であり、あらゆることに備え、研究し、掘り下げ、すべてを見つけ出そうとしている」と述べ、こうつけ加えている。「彼らは依然として強いオフェンスをしなければならないし、試合に勝とうとしてくるだろう。私たちもそうだ。すべてに目を向けている」
日曜日の試合には、こんな側面もある。イーグルスのディフェンスは、シーズン第12週のバッファロー・ビルズとの対戦でスリリングなオーバータイムの後に勝利を収めて、92プレーという数字を残した上で試合に臨む。49ersはサンクスギビング(木曜日)の夜にシーホークスを下した後、余分な休息日があった。この対照的な状況は、49ersのオフェンスの勢いを止めようとするデサイDCのディフェンスにとって重要な意味を持つかもしれない。
【KO】