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OLBワットは「今、地球上で最も優れた守備選手」とスティーラーズHCトムリン

2023年11月30日(木) 15:03

ピッツバーグ・スティーラーズのT.J.ワット【AP Photo/Matt Freed】

ピッツバーグ・スティーラーズのオフェンスはシーズン第12週についに本領を発揮した。一方で、ディフェンスはシーズンを通してずっと活躍している。

スティーラーズの守備陣はチームを支え、プレーオフに進出できる位置に導いてきた。スティーラーズはこの7試合で相手に21点以上を許しておらず、マイク・トムリンHC(ヘッドコーチ)が先週に攻撃コーディネーター(OC)を解雇するほどオフェンス面でのプレーが低迷していたにもかかわらず、その間にチームが5勝2敗の成績を収めるのに貢献している。

スターディフェンシブタックル(DT)キャメロン・ヘイワードやセーフティ(S)ミンカ・フィッツパトリックなど、主力選手が欠場した試合があったにもかかわらず、スティーラーズ守備陣は堅固であり続けてきた。

その間ずっと、スティーラーズの素晴らしいパフォーマンスのカギを握っていたのはアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットだ。

ディフェンス部門年間最優秀選手賞を受賞した経歴を持つワットは、12週間を通してワットより1試合多く出場しているミネソタ・バイキングスのラインバッカー(LB)ダニエル・ハンターと並び、リーグトップタイのサック13.5回を記録している。ワットはこれまでにクオーターバック(QB)ヒット25回、タックルフォーロス12回、フォースドファンブル3回、ファンブルリカバリー3回、パスディフェンス6回、インターセプト1回をマークしてきた。

チーム公式サイトによると、トムリンHCは現地28日(火)に「ディフェンスだけではなく、このフットボールチームにとっても、ビジネスの進め方や、才能のレベルを最大限に引き出すための取り組み方に関して、彼から学ぶことは多い。生産性のレベルを維持するために彼がやっていることとかね」と述べたという。

「正直に言おう。T.J.は今、地球上で最も優れた守備選手だ。彼は毎週、私たちにもたらしてくれるプレーでそれを証明している」

11試合を通しての合計得点が対戦相手より23点低いにもかかわらず、ワットと、過小評価されているLBアレックス・ハイスミスのコンビは、チームをプレーオフに進出できる位置まで押し上げてきた。

ワットはシーズン第12週に行われたシンシナティ・ベンガルズ戦でサック2回を記録。それはワットが1試合で2回以上のサックを決めた20回目の試合となった。スティーラーズのエッジラッシャーは2023年シーズン中にあと1試合で2回以上のサックを決めれば、キャリア最初の7シーズンで2回以上のサックを決めた試合数が5番目に多い兄のJ.J.ワット(21試合)の記録に並ぶことができる。

対戦相手がワットの動きを鈍らせようと画策しているにもかかわらず、ワットは結果を出してきた。

トムリンHCは火曜日に「私はそれを俯瞰して見ている。彼が試合に与える影響を最小限に抑えようとする人たちの努力を目の当たりにしている」と語り、こう続けている。

「接戦の試合で自分たちがどういう試合をしてきたかは分かっているし、時にはそれが彼のポジションでプレーしている選手の、試合に影響を与える能力を最小限に抑えることがある。そのどれもが、これから何が起こるか分かっている列車を減速させることはない。だから、私たちはただただ感謝している」

ワットはこれからさらに活躍するかもしれない。チームによると、キャリアを通して12月に出場した29試合で、ワットはサック21.5回、QBヒット48回、フォースドファンブル9回を記録しているという。

【RA】