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シーズン第16週までに復帰する可能性を聞かれて「不可能なことなんてない」とジェッツQBロジャース

2023年12月01日(金) 10:20


クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは人々をハラハラさせる術を知っている。

現地11月30日(木)、ニューヨーク・ジェッツがクリスマスイブに挑むワシントン・コマンダース戦までにフィールドに復帰できる可能性はあるかと質問されたロジャースは、漠然としながらも希望に満ちた答えを返した。

『Associated Press(AP通信)』によると、ロジャースは「不可能なことなんてないと思う」とコメントしたという。

水曜日、ジェッツはMVPに4度輝いた経歴を誇るロジャースの復帰に向けた21日間の練習期間を開始することによって、その第一歩を踏み出した。この動きはロジャースが今シーズン中に復帰を果たすきっかけとなるかもしれない。シーズン第1週に行われたバッファロー・ビルズ戦におけるジェッツの4回目の攻撃スナップでアキレス腱を断裂したロジャースは、水曜日に制限付きで練習に参加。木曜日の練習は欠席している。

土曜日に40歳になるロジャースは、負傷してから故障者リザーブ(IR)に置かれてきた。ジェッツは再び負傷するリスクを回避すべく練習量を減らすと主張しており、ロジャースにはまだ接触許可が下りていない。ヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーはチームドクターおよび、ロジャースの手術を担当したニール・エルアトラッシュ医師から“機能的なフットボール活動”の許可が出た今、ロジャースが練習することによるリスクはないと述べている。

しかし、ジェッツはいつロジャースをアクティブ登録するのだろうか。

ホリデーシーズンの歓声を必要としているチームがあるとすれば、それはジェッツだろう。4勝7敗で12月を迎えようとしているジェッツは、シーズン第16週のコマンダース戦までに、アトランタ・ファルコンズ、ヒューストン・テキサンズ、マイアミ・ドルフィンズというプレーオフ進出が期待されている3チームとの対戦を控えている。ロジャースはコマンダースと対戦する4日前――12月20日(水)までにアクティブ登録されなければならない。

ジェッツがさらにプレーオフ進出の可能性から遠のけば、それはロジャースの判断に影響する可能性がある。現時点で望みは薄いものの、ジェッツはまだプレーオフ争いから脱落したわけではない。

ロジャースはジェッツがプレーオフ争いに加わっていないならば、復帰は“理にかなっていない”と認めている。

ロジャースが復帰を目指している大きな理由が1つある。それは、ロジャースがあらゆるプロスポーツ選手の中でも記録的な早さでアキレス腱のケガから復帰しようとしていることだ。ロジャースは回復までに数カ月長くかかる可能性がある従来の方法と比べて回復期間を短縮することを目的とした“スピードブリッジ”を装着する処置を受けている。

ロジャースは手術を受けてからちょうど11週間後の水曜日に、初めて練習を行った。

「このリハビリに関しては、科学で勝負しているような感覚はない」と強調したロジャースは「俺は従来のリハビリプロトコルに対抗している。でも、誰かがそのプロトコルを打ち破って、別の方法でできることを示すまでは・・・不可能は不可能のままなんだ」と続けている。

ロジャースはサラーHCと攻撃コーディネーター(OC)ナサニエル・ハケット、ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ダグラスの3人が2024年シーズンに戻ってくることが保証されていることが復帰の条件なのかと質問された。その質問は“ひっかけ問題”だと言って回答を拒否したロジャースだが、ジェッツはそのメンバーで“成功するレシピ”を持っているとコメント。ロジャースは3人全員を称賛したものの、彼らの運命は“自分の手に負えない”と語った。

ロジャースはこのオフシーズンに、チームに加わるかどうかで何カ月もジェッツファンを心配させていた。ロジャースが今シーズン中にジェッツのために再びユニフォームを身にまとうか、それを知るのにジェッツファンはもう少し待つ必要がある。

【RA】