チームスタッフと選手のいさかいについてNFLが全チームに覚書
2023年12月07日(木) 15:31現地6日(水)、シーズン第13週にサイドラインで発生した、試合出場選手とチームスタッフの間のいさかいについて、NFLが全チームに文書を送った。
このメッセージは、日曜日にサンフランシスコ・49ers対フィラデルフィア・イーグルスのサイドラインで発生した小競り合いを受けてのもの。その中では、各チームの試合当日のスタッフは自分の役割を承知し、試合の中の口論や、他のチームの選手との身体的な接触にかかわってはならないことが強調されている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが取得した文書には「チームの試合当日のスタッフ全員に、彼らの役割が試合中の口論におよぶものではないこと、そういったものへの関与を避ける必要があることを確実にご周知ください」と記されていた。
こういった文書が送られた背景として、49ersのラインバッカー(LB)ドレイ・グリーンローがイーグルスのワイドレシーバー(WR)デボンタ・スミスにサイドラインに突入しつつタックルしたことがある。そのとき、イーグルスの警備責任者であるドム・ディサンドロが近くにいた。自分がフィールド外で守るために雇用されている選手の上にグリーンローが乗っているのを見たディサンドロは、グリーンローをスミスの上から退けた。起き上がったグリーンローは選手たちの間で発生しつつあったもめごとに手を出し、ディサンドロの顔面に拳を当てている。
パンチというほどのものではなかったものの、オフィシャルがグリーンローをゲームから退場させるには十分だった。49ersは不必要なラフネスによって12ヤードの罰退を言い渡され、ディアンドロもフィールドを離れるよう命じられている。
この一件を受け、リーグは32のクラブに、こういったかかわりを回避することの重要性を改めて説いている。
リーグの声明は「ナショナルフットボールリーグのプレールール、およびわれわれの試合運営規定は、選手以外の人物――コーチ、トレーナー、備品担当、警備員、その他の面々――が対戦相手の選手やゲームオフィシャル、その他の試合関係者への接触、嘲笑、暴言を明確に禁じている。論争が起こった場合、チームのスタッフはコーチやゲームオフィシャルに状況の管理を委ね、必要な場合はリーグオフィスの協力を得ながら、オフィシャルが適切なペナルティを判断する」と述べ、こう続けた。
「いかなる状況であれ、クラブのスタッフは他のクラブの選手もしくはスタッフと接触したり、そこにかかわったりすることはできない」
日曜日に起こった件については、現在もNFLが調査を行っている。
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