ビルズLBミラーは家庭内暴力の容疑をかけながらも練習に参加し、試合に出場する見込み
2023年12月07日(木) 13:44バッファロー・ビルズのジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーンはラインバッカー(LB)ボン・ミラーに家庭内暴力の容疑がかけられていることに遺憾の意を表明している一方、法的な手続きが完了することを望んでおり、判断を急いでいるわけではないと現地6日(水)に強調した。
ビーンGMはミラーが練習に参加し、日曜日に行われる試合にも出場する見込みだと述べている。ビルズ(6勝6敗)は敵地でカンザスシティ・チーフス(8勝4敗)と対戦する予定だ。ミラーが自分の子どもの母親で、現在妊娠中の女性に対して、家庭内暴力におよんだ容疑で逮捕状を出された後にダラス郊外の警察に出頭してから約1週間後、バイウイークを終えたチームを代表してビーンGMは話している。
ミラーは妊婦に対する第3級の重暴行罪に問われており、それには2年から10年の懲役および1万ドル(約147万円)の罰金が科される可能性がある。ミラーは5,000ドル(約73万円)の保釈金を支払って釈放された。
ビーンGMは「誰も自分の名前があのような罪と結び付けられることを望まないだろうから、落胆するのは当然だ。彼は落ち込んでいるはずだ」と述べている。
「だが、こういうことは時に起きてしまうものであり、繰り返しになるが、私たちは人々のことを忘れてはならないし、フェアで適正な手続きを与えなければならない。ああいうことはこの部屋にいる誰にでも起こりうることだ。決断を急ぐ前に、どう展開してくか見守りたい」
事件が起きたのは11月29日。このときビルズはバイウイークを過ごしていた。警察が記した宣誓供述書によると、ミラーは女性の首に2度手をかけ、髪を引き抜いてカウチに押し倒したという。警察によれば、女性は首の打撲を含む軽傷で手当てを受けたとのこと。
女性とミラーは7年前から交際しており、2人の間には子どももいると、警察は逮捕状を裏付ける宣誓供述書に記している。
ビーンGMはミラーおよびその代理人と起きた出来事について話したものの、会話の内容は伏せておきたいとコメント。NFLとも連絡をとっていると明言したビーンGMは、コミッショナーのロジャー・グッデルがミラーを除外リストに載せるとは見込んでいないと語った。
NFLは水曜日に声明を発表し、引き続き情報を収集し、あらゆる法的動向を追っていくと述べた。
過去に、検察や大陪審の調査によって正式な告発がなされるか、リーグ独自の調査でNFLの個人行動規範に違反した可能性があると結論づけられるまでに、選手がリザーブ/コミッショナーの免除リストに登録されることはなかった。
被害に遭ったとされる女性は警察に妊娠6週目であることを告げ、陽性反応が出ている妊娠検査薬の写真と、出産予定日や診察予定日についてミラーと話し合っていたことが示されているスクリーンショットを見せている。
警察によると、ミラーは女性のノートパソコンをカウチに投げつけ、踏みつけたという。そして、女性の髪を引き抜いてカウチに押し倒した後に、両手を彼女の首に当てた。女性はその様子を一部記録しており、警察に通報すると脅すと、ミラーはその場を立ち去ったという。
2011年NFLドラフト全体2位でデンバー・ブロンコスから指名されたミラーは、通算123.5回のサックで現役1位、歴代19位となっているほか、オールプロに3回、プロボウルに8回選出されている。人気も知名度も高い選手として、“Old Spice(オールド・スパイス)”や“Progressive(プログレッシブ)”などのテレビCMにも出演してきた。
ミラーはこれまでに2つのスーパーボウルリングを獲得しており、2015年シーズンにはブロンコスの一員として、2021年シーズンにはシーズン途中に行われたトレードで加入したロサンゼルス・ラムズの一員としてチャンピオンになった。その後、ミラーはビルズと契約している。
【RA】