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18シーズンを経てKロビー・ゴールドが引退を発表

2023年12月08日(金) 11:23

ロビー・ゴールド【AP Photo/Godofredo A. Vasquez, File】

輝かしいキッキングキャリアに終止符が打たれた。

現地7日(木)、NFLで18シーズンを過ごしたベテランのキッカー(K)ロビー・ゴールドが『The Players’ Tribune(プレイヤーズ・トリビューン)』に掲載された記事の中で引退を表明した。

ゴールドは3つのフランチャイズ(シカゴ・ベアーズ、ニューヨーク・ジャイアンツ、サンフランシスコ・49ers)に所属し、紆余(うよ)曲折を経験したNFLでの旅路を振り返りながら、次のようにつづっている。

「この18年間、フットボールは自分の人生の本当に素晴らしい一部だったが、ここで最大限の敬意と感謝をもって正式にナショナル・フットボール・リーグからの引退を表明する」

「恋しくなるかって? もちろんだ。プレーと競争への炎は今でも燃え続けているし、それが消えることはないだろう。キャリア全体を振り返ってみると、皮肉なもので、一番恋しくなるのは実際のフットボールの試合ではなくて、フットボールチームの一員であることだと思う。飛行機での移動、試合前の食事、仲間との交流、ロッカールームのカルチャー、ワークアウト、それから、勝利という共通の目標を達成しようとする1つのユニットの努力――この部分は何物にも代えがたい」

「フットボール編という“素晴らしいもの”が終わると同時に、新たな試みへの扉が開かれる。チャリティー活動は自分の価値観の根幹をなすものであり、より多く恩返しの機会を追い求められることを楽しみにしている。まだ行ったことのないゴルフコースについてまったく考えていないと言えばウソになる。それから、リトルリーグで“ロブコーチ”と呼ばれるのはいい響きだと思っている」

ペンシルベニア州立大学出身のゴールドは2005年にドラフト外でベアーズに入団。そこから11シーズンをベアーズで過ごし、323回のフィールドゴールのうち85.4%、ポイントアフタータッチダウンの99%を成功させ、2006年にはキャリア2年目だったにもかかわらず、オールプロのファーストチームとプロボウルの両方に選出された。このシーズンにベアーズは第41回スーパーボウルに出場したものの、結果としては当時クオーターバック(QB)ペイトン・マニングを司令塔に据えていたインディアナポリス・コルツに敗れている。

ゴールドはベアーズでプレーオフに3度(2005年、2006年、2010年)進出し、すべてのキッキングアテンプト(フィールドゴール6回、エクストラポイント19回)に成功。その後はニューヨークに移ってジャイアンツのキッカーとして1シーズン(2016年シーズン)を過ごし、ワイルドカードラウンドに進出した。結果としてはグリーンベイ・パッカーズに敗れている。当時34歳だったゴールドはその時点ですでにNFLに12シーズン在籍していたが、プロとしてのキャリアに終止符を打つことなく49ersに移籍した。それから6シーズンにわたって信頼できるキッカーとして活躍したゴールドは、フィールドゴール成功率87.5%、ポイントアフタータッチダウン成功率96.1%を記録した。

2022年シーズン終了後に不本意にも49ersを去ったゴールドは、キャリアの晩年はシカゴにいる家族の近くでプレーしたいと望んでいた。結局そのチャンスは訪れず、ゴールドは2023年シーズンの大半で職に就くことなく、最終的にキャリアに幕を閉じることになっている。

キャリア通算でフィールドゴール成功率86.5%、エクストラポイント成功率97.5%を記録しているゴールドは、同世代の選手の中で最も信頼できるキッカーの1人として引退する。NFLでの18シーズンで1,961得点を挙げたゴールドは、1人の熱心なゴルファーとして、その一貫性をコースでも発揮したいと考えているだろう。また、引退した者として、2人の男の子の父親として、人生を謳歌することに専念しながらラウンドを楽しむはずだ。

【RA】