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プレーオフ進出を狙う6チームと真剣に交渉を進めるFAのTEザック・アーツ

2023年12月11日(月) 08:54


ザック・アーツ【AP Photo/Ross D. Franklin】

フリーエージェント(FA)のタイトエンド(TE)ザック・アーツは2つ目のスーパーボウルリングを獲得するために時機を待っている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地10日(日)に情報筋の話をもとに伝えたところによると、プロボウルに3度選出された経歴を持つアーツは、プレーオフ進出を目指している6チームと真剣に交渉を進めているものの、自分に合うチームを見極めるために辛抱強く待っている状態だという。

11月30日にアリゾナ・カーディナルスからのリリースを要求したアーツは、プレーオフ進出を狙ういくつかのチームに理想的にフィットする存在だ。どのチームが33歳のアーツを獲得しようとしているかは誰にも分からないが、目ぼしい候補はいくつかある。

もちろん、かつて所属していたフィラデルフィア・イーグルスに戻ることは最も理にかなっているように見える。イーグルスからドラフト2巡目指名を受けたアーツはそこでキャリア最初の9シーズンを過ごし、2017年シーズンのスーパーボウル制覇に貢献。元チームメイトで、現在イーグルスでアーツのポジションについているダラス・ゴーダートは、前腕の骨折で過去3試合を欠場していたが、日曜夜に復帰する予定だ。とはいえ、1月後半には選手層の厚さが不可欠となる。アーツがイーグルスに戻れば、シーズン後半にシームレスな移行ができそうだ。

ボルティモア・レイブンズも多くの興味を引きつけているアーツの新天地候補となっている。マーク・アンドリュースが足首のケガで離脱しているため、レイブンズはこの3試合、スターTEがいない状態で何とか勝利を手にしてきた。しかし、アーツのパスキャッチャーとしての際立った特徴は、リーグ入りして以来、アンドリュースと素晴らしいレパートリーを築いてきたクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンにとって理想的だと言えよう。アンドリュースがシーズン終盤に復帰する可能性は“わずかにある”ものの、アーツはアンドリュースと同じレベルの生産性をもたらせるはずであり、アーツとの契約はレイブンズにとって保険としての役割を果たす可能性がある。

マイアミ・ドルフィンズがハイパワーで独創的なオフェンスにベテランTEを加える可能性はあるのだろうか? グリーンベイ・パッカーズがプレーオフ進出を確実にするためにジョーダン・ラブの武器増強を狙う可能性は? デトロイト・ライオンズが新人のサム・ラポルタの横にベテランの存在を加える可能性もあるだろう。インディアナポリス・コルツやヒューストン・テキサンズ、ロサンゼルス・ラムズ、ニューオーリンズ・セインツといった、プレーオフ進出の可能性がまだ消えていないチームはアップグレードを目指しているのだろうか? カンザスシティ・チーフスやサンフランシスコ・49ersといった強豪チームがデプスを強化するためにアーツと契約することはあるのだろうか?

アーツにはいくつもの可能性があり、だからこそベテラン選手は辛抱強く待っているのかもしれない。

【RA】