NFLオーナーたちが2025年からインターナショナルゲームの数を倍増させることを承認
2023年12月14日(木) 13:56現地13日(水)、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の各クラブはリーグが運営するインターナショナルゲームの数を2025年から、1シーズンあたり4試合から最大8試合まで増やすことを承認した。リーグは主要な戦略的優先事項としてグローバルな成長を強調し続けている。
今回の投票により、2025年以降、NFLは1シーズンあたり最大8試合を海外で実施する権利を持つことになった。将来のシーズンにおける新しい市場や開催都市、スタジアムについては、後日発表される予定だ。
2023年決議JC-7は、ダラスで行われた2023年12月のリーグミーティングで採決された。
NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは「グローバルなスポーツになることは、リーグと32チームにとって主要な戦略的優先事項だ」と話している。「海外で行う試合の数を増やすことで、世界的な存在感を高められる上に、エキサイティングな新しい市場に私たちのスポーツを伝えて世界中のより多くのファンとつながれるようになる」
NFL国際委員会の委員長であり、タンパベイ・バッカニアーズのオーナーでもあるジョエル・グレイザーは「1つのリーグとして、私たちはこの決議の更新を歓迎している。それは最終的に、これまで以上に多くの試合を海外で行うことにつながり、世界的な活動範囲を拡大して、私たちのチームやアスリートを新しい観客とつなげる一助となるだろう」と語った。「インターナショナルゲームは大成功を収めており、これからの数年間で世界中のより多くのファンとアメリカンフットボールを分かち合える機会に興奮している」
NFLは2024年にブラジルのサンパウロで、史上初の南米でのレギュラーシーズンゲームを行うとも発表。ブラジルでの試合が実現することで、NFLは世界7大陸のうち5大陸で試合(プレシーズンゲームまたはレギュラーシーズンゲーム)を行うことになる。
サンパウロでの試合に加え、2024年シーズンにはインターナショナルゲームとしてロンドンで3試合、ドイツで1試合が組まれている。ロンドンで行われる3試合のうち2試合はトッテナム・ホットスパー・スタジアムで、もう1試合は複数年にわたるパートナーシップの一環でジャクソンビル・ジャガーズのホームゲームとしてウェンブリー・スタジアムで開催予定だ。また、NFLは3年連続でドイツに戻る予定で、アリアンツ・アレーナで1試合が実施されることになっている。
NFLはアリゾナ・カーディナルスがメキシコシティのエスタディオ・アステカでサンフランシスコ・49ersと対戦した2005年から、海外でレギュラーシーズンゲームを実施するようになった。それ以来、ロンドン(36試合)、トロント(6試合)、メキシコシティ(5試合)、フランクフルト(2試合)、ミュンヘン(1試合)で、合計50試合のインターナショナルゲームが行われている。
NFLのオーナーシップによって承認された最新の決議の一部として、特に選択しない限り、どのクラブも北米以外で2試合以上のレギュラーシーズンゲームに参加することを要求されないことになっている。
インターナショナルゲームへの出場が指定されたチームはレギュラーシーズンの対戦相手として2チームを選ぶことが許される。選ばれたチームは選んだチームのインターナショナルゲームの対戦相手として組まれる資格がなくなる。また、インターナショナルゲームをNFLシーズン第14週以降に組むことはできない。
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