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連敗は“歯がゆい”ものの“パニックに陥っているわけではない”とイーグルスHCシリアニ

2023年12月15日(金) 13:50


フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニ【AP Photo/Matt York】

2連敗を喫したことにより、フィラデルフィア・イーグルスには警鐘が鳴らされている。

イーグルスはそれを必要としていたのかもしれない。しかし、ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニはチームが現在批判にさらされているからといって、劇的な改革を実行するつもりはないようだ。

シリアニHCは現地14日(木)に報道陣に対し、2連敗を喫したことによって、チームはオペレーションのあらゆる面を分析せざるを得なくなったと明かした。重要なポイントは、イーグルスはここ最近のパフォーマンスに満足しておらず、それが修正されるまで休むつもりはないものの、アイデンティティを変えるつもりはないということだ。

最近のオフェンスの苦戦とこれまで成功を収めてきた実績をどう比較するかと質問されたシリアニHCは「オフェンスでやっていることもディフェンスでやっていることも改善するために、あらゆる方法を見つけるつもりだ」と答えている。

「何もかも違うことをしなければならないとパニックに陥っているわけではない。この2週間はプレーもコーチングも良くなかった。この2週間は試合に勝つために十分なプレーもコーチングもできていなかった。自分たちの基準に達していなかった」

イーグルスは単に2敗したわけではない。それは相手に圧倒された上での敗北だった。イーグルスが連続して20点差以上をつけられて敗れるのは2015年以来で初めてのことであり、その点差はクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツが先発の座に就いてからワースト4位に入るものだった。しかも、敗れた相手はどちらもNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のライバルであり、サンフランシスコ・49ersとダラス・カウボーイズだった。

イーグルスの最大の問題はターンオーバーだ。現時点で10勝を挙げているにもかかわらず、イーグルスのターンオーバーマージンは-4、得点差はわずか+21だ。統計的には、何かを克服しなければならないと言えるだろう。

シリアニHCは木曜日に「つまり、私たちは歯がゆい思いをしているし、それを解決する方法を探している」と明かした。

「すでに言ったように、私たちには私たちなりの考えがある。だが、時には外から批判的に見てみるとか、分析してみるとかして、別の道に目を向けることもある。どんな批判に耳を傾け、どれがその問題にとって取るに足らないことなのかを見極めるのは難しい。しかし、自分たちにできることをすべて検討することが、コーチである私たちの仕事だ」

朗報もある。イーグルスのスケジュールはシーズン終盤にかけてリーグの中でも特に楽なものとなっている。今ほど形勢を立て直すのに最適な時期はないと言えよう。イーグルスは月曜夜に、この1カ月間で一度も勝利を挙げられていないシアトル・シーホークスと対決し、勝てばポストシーズン進出を決められる。