脳震とうプロトコルのテキサンズQBストラウド、タイタンズ戦出場はダウトフル
2023年12月16日(土) 17:16新鋭クオーターバック(QB)C.J.ストラウドにNFLキャリア初の試合欠場の可能性が出てきている。
ヒューストン・テキサンズは、現地17日(日)に控えるテネシー・タイタンズ戦でのストラウドの出場がダウトフルと正式に発表した。ストラウドはシーズン第14週のニューヨーク・ジェッツに敗れた試合で脳震とうを起こしている。
ストラウドは今週ずっと練習を休み、金曜日には依然として脳震とうプロトコルに留まっているとヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズは語った。ダウトフルという指定により、ストラウドがタイタンズ戦でプレーできる希望はほんのわずかなものだ。
ライアンズHCは指定が公表される前に「C.J.は少し調子が良くなってきているが、まだ脳震とうプロトコルにいる」とコメントし、こうつけ加えた。「彼が良くなることを願っている。これから数日間様子を見る」
ライアンズHCはストラウドの長期的な健康が、どの1試合よりも重要だと指摘している。
「彼は健康を取り戻しつつある」と述べるライアンズHCは次のように続けている。「健康な状態に戻ること、それが彼にとって一番大事なことだ。少しビデオを見始めているが、C.J.はただ健康を取り戻し、通常の状態に戻ること、それが彼にとって一番大事なことだ。私にとって、ゲームは最後のことだ。C.J.がどれだけ健康か、それだけが問題だ。試合はそれ自身で対処される。ただ、私たちはC.J.の健康を心配している。“彼がこの試合に出るか出ないか”については心配していない。いずれ分かることだ。まだ分からないけれど、試合のことではない。C.J.の調子はどうなのか? それが私たちが選手の健康に関して取るアプローチだ」
攻撃部門年間最優秀新人賞候補のストラウドは、若手選手が多いテキサンズを7勝6敗の成績に導くセンセーショナルな活躍を見せている。ストラウドは先発13試合でNFL2位の3,631ヤード、タッチダウン20回、インターセプト5回をマーク。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ストラウドは20ヤード以上のパスでNFLトップのパスヤード(938ヤード)、そのようなロングパスの成功数で最多タイ(27回)になっているという。
ジェッツ戦では、ストラウドは第4クオーター途中でジェッツのディフェンシブラインマン(DL)クイネン・ウィリアムスからハードヒットを受けて、頭を地面に強く打ちつけた。ストラウドは試合から退場し、脳震とうプロトコルに置かれている。
先週の敗戦でストラウドの代役を務めたのはデイビス・ミルズで、ストラウドが出られない場合は今シーズン初の先発となる可能性が高い。ミルズは過去2年間で26試合に先発し、38試合に出場し5,782ヤード、タッチダウン33回、インターセプト25回を記録している。昨年は、ダック・プレスコットと並んでリーグトップのインターセプト数(15回)だった。ライアンズHCは、2021年以来先発出場していないベテランのケイス・キーナムを起用する可能性もある。金曜日、ライアンズHCはどちらに傾いているかを示さず、両選手とも「素晴らしい仕事をしてきた」と言及するのに留めている。
ライアンズHCはバックアップQBについて「2人とも他のポジションと同じように、この1週間ずっと準備してきた」と語り、こうつけ加えた。「みんな準備している。水曜日にみんなに、全員が先発として準備する必要があると言った。それが私たちのやり方だ。それが今シーズンの流れってものだろう。全員が必要なんだ。自分の背番号が呼ばれた時には、誰もが最善を尽くして最高のプレーをすることを期待している。私たちはチームとして取り組むつもりだし、それが私たちのやり方だ」
ストラウドが日曜日に控える同地区対決を欠場することは、ワイルドカードでプレーオフ進出を狙う7勝6敗のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チームの群れに追いつきたいと願う、すでに傷だらけのテキサンズにとって大きな痛手だ。また、もしジャクソンビル・ジャガーズがボルティモア・レイブンズ戦で失速すれば、AFC南地区で順位を上げる可能性もある。
ワイドレシーバー(WR)のニコ・コリンズ(ハムストリング)はジェッツ戦の敗戦で早々に退場しており、タイタンズ戦の出場はクエッショナブル。同じくワイドアウトのノア・ブラウン(膝)も出場はクエッショナブルとなっており、テキサンズの武器が現在どれだけダメージを受けているかを強調している。一方で明るい面では、タイトエンド(TE)のダルトン・シュルツはハムストリングのケガで過去2試合を欠場した後、故障者レポートから外れた。
タックル(T)のノア・ファント(股関節)、ガード(G)のシャック・メイソン(ふくらはぎ)、ラインバッカー(LB)のヘンリー・トオトオ(ハムストリング)もクエッショナブルとされている。
テキサンズは新人ディフェンシブエンド(DE)のウィル・アンダーソンJr.(足首)、LBのブレイク・キャッシュマン(ハムストリング)、コーナーバック(CB)のタヴィエール・トーマス(ハムストリング)を欠場とした。
【KO】