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決定的なインターセプトを決めたイーグルス戦を振り返るシーホークスSラブ

2023年12月20日(水) 10:50

シアトル・シーホークスのジュリアン・ラブ【NFL】

現地18日(月)夜、フィラデルフィア・イーグルスとの試合でシアトル・シーホークスを20対17の逆転勝利に導いたクオーターバック(QB)ドリュー・ロックは、あらゆる称賛を受けるに値する。ただ、この物語はセーフティ(S)ジュリアン・ラブ抜きには語れない。

ラブは第4クオーターに2度にわたってイーグルスのQBジェイレン・ハーツのパスをインターセプトし、試合の最終局面でイーグルスが無得点に終わるのを確実にするなどして重要な役割を果たした。

シーホークスがフィールドゴールを決めてイーグルスとの差を17対13まで縮めた後、イーグルスはフィールド中央まで攻撃を進めた。ハーツはワイドレシーバー(WR)ケス・ワトキンスにディープショットを放ったが、ラブはふわりと飛んできたパスのフェーズにとどまり、レシーバーの前に出てボールを奪取。このインターセプトによって、シーホークスは息を吹き返した。

ロックが驚異的なドライブを展開して逆転に成功した後、ラブはハーツが試合終了まで残り6秒の時点でワイドレシーバーのA.J.ブラウンにロングパスを投げた際に2回目のインターセプトを決め、チームの勝利を確実なものにした。

チーム公式サイトによると、ラブは「11番(ブラウン)に投げるんじゃないかって、いい予感がしたんだ」と明かし、こう続けたという。

「A.J.ブラウンはハンパないレシーバーだし、正直、あのプレーではずっと彼のことを見ていた。ポストにいながらダブルムーブを見て、飛び出した。ボールが浮いているのが見えたから、正しくやらなきゃいけなかった。ありがたいことに、足が入っていたからね」

審判はライブでこのプレーをインターセプトと判定し、レビュー後も判定は覆らなかった。

ラブはこの2週間でインターセプト3回、フォースドファンブル1回と、4つのターンオーバーを生み出している。

シーホークスのヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは「ジュリアン・ラブのゲーム。先週に続いて今週の試合も素晴らしかった。信じられないほど素晴らしいプレーだった」とコメント。

「最後にサイドラインで決めたキャッチは絶妙だった。つま先でタップしてフットボールをしっかりとつかみ、勝負を決める。この2週間で彼が関与したターンオーバーは4つ。なんてことだ」

「彼は信じられないようなプレーをした。彼は他にもスクリメージライン付近で何度かタックルも決めている。あの2つのキャッチはどちらも挑戦的で難しいプレーだった。彼はそれを簡単そうにやってのけた。繰り返すが、あの子はあの瞬間、ものすごく安定していた。チャンスを与えれば、彼はもう1度やってみせるだろう。冷静さや落ち着きなどすべてを超えて、彼はただただ動じなかった。本当に素晴らしかった」

今回の勝利で7勝7敗となったシーホークスは、現在もNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)でワイルドカードの座を狙える状態だ。出産間近の妻と共に息子の誕生に備えているラブは、2回のインターセプトを決めたこの日が、魔法のような1週間の始まりになることを願っている。

「ああ、今週、元気な男の子が生まれることを願っている」と語ったラブは「このクレイジーなほど続くフットボール期間に、妻はとんでもない仕事をしてくれている。次にあなたたちと話すときには生まれたばかりの赤ん坊がこの手の中にいるといいなと思っている」と続けた。

【RA】