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HCとGMの解雇後、“すべての責任はオーナーシップにある”とチャージャーズ社長

2023年12月20日(水) 13:56


ロサンゼルス・チャージャーズ【NFL】

ロサンゼルス・チャージャーズのオーナーを務めているディーン・スパノスの息子で、チームの社長であるジョン・スパノスは、先週にヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーとジェネラルマネジャー(GM)トム・テレスコを解雇してから初めてこの件について口を開き、採用活動に“制限は設けない”と言及した。

『ESPN』によると、スパノス社長は現地18日(月)に「時に、一番成長を促すのは失敗をすることなのかもしれない――そこから一番多くのことを学べるのだ。そして、より良くなるために、私たちはオーナーシップとして常に自分たちを高めていかなければならないと思っている」と述べたという。

2013年にチャージャーズのフットボール運営部門取締役副社長(EVP)に就任したスパノス社長にとって、テレスコは初めて採用した人物だった。11シーズンを通して、クラブはマイク・マッコイ、アンソニー・リン、ステイリーと、3人のヘッドコーチを起用している。

3人ともヘッドコーチを務めるのはそれが初めてだったことから、スパノス社長は不安定なチームに経験豊富な指導者を連れてきたいと考えているのかもしれない。スパノス社長は経験の有無がコーチ探しの一因になることを認めた一方で、「採用活動に制限を設けるつもりは一切ない」ともつけ加えている。

『Associated Press(AP通信)』によれば、スパノス社長は「それが最重要事項になるとは思っていないが、間違いなく要因にはなるだろう。ヘッドコーチを務めた経験がある人は、より好ましい」と語ったという。

2009年シーズンを最後にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区でタイトルを獲得していないチャージャーズは、2013年シーズン以降のポストシーズンの成績が2勝3敗となっている。また、マーティ・ショッテンハイマーが2004年から2006年に達成して以来、3年連続で勝ち越したヘッドコーチはいなかった。

「すべてはオーナーシップから始まるというのが私の意見だ。結局のところ、すべての責任を負うのは私たちだ。私たちがやってきたことは十分ではなかった」とスパノス社長は話している。

チャンスをものにできず、屈辱的な敗北を喫するというのがステイリーHCの在任期間の特徴だった。昨季のプレーオフゲームはNFL史上最も悲惨な敗北として語り継がれるだろう。先週木曜日にラスベガス・レイダースに63対21で惨敗したこともまた然りだ。

昨季のポストシーズンで敗れた後、クオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートが成長していたことからまだ将来性があると判断し、ステイリーHCに続投させたと明かしたスパノス社長は、次のように振り返っている。

「あの(プレーオフ)ゲームは残念だったが、私は仕事の全体像と自分たちの状態を見ていた。終わり方はともかく、当時の軌道はまだ上向きだった。だから、あのときに変化を起こすことがチームにとって最善だとは思わなかった」

その14試合後、組織は新たな道を歩むことになっている。

ハーバートが指揮を執っている中で他の選手も契約下にあることから、チャージャーズでの仕事は魅力的なものだと言えよう。前途多難ではあるものの、再挑戦を望んでいるベテランコーチは特に心をひきつけられるはずだ。

【RA】