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肩のリハビリは“予想よりずっと早く進んでいる”とコルツQBリチャードソン

2023年12月21日(木) 12:45


インディアナポリス・コルツのアンソニー・リチャードソン【AP Photo/Michael Conroy】

インディアナポリス・コルツがプレーオフ進出をかけて最後の3週間で戦おうとしている中で、フランチャイズの未来を担うクオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンはシーズン終了を意味する手術を受けてから順調に回復の一途をたどっている。

現地10月8日(日)に行われたテネシー・タイタンズ戦で肩を負傷し、ルーキーシーズンの大半を棒に振ることを余儀なくされて以来、初めて報道陣の前で発言をしたリチャードソンは、術後16週間で投げ始めることができると言われていると明かした一方で、より早くそれを実現させられることを願っていると語った。

『CBS4』のマイク・チャペルによると、リチャードソンは現地19日(火)にライリー小児病院で行われたイベントで「みんなが思っているよりずっと早く前進していると思う」と語ったという。

10月24日に肩の手術を受けてから8週間を経て、リチャードソンは来月あたりにはボールを投げたいと思っていると報道陣に話している。

「手術から16週間経ってからと言われたけど、それより前に回復できるように頑張りたい」と強調したリチャードソンは「でも、どうなるだろうな。来月に投げられたらいいなと思っているけど、もし無理だったら、いつその時が来ても思いっきり投げるつもりさ」と続けた。

リチャードソンはルーキーシーズンにセンセーショナルなスタートを切り、ダイナミックなデュアルスレットQBであることを証明。大学卒業後のリチャードソンのパサーとしての成長ぶりは、大方の予想を上回るものだった。リチャードソンはシェーン・スタイケンHC(ヘッドコーチ)のオフェンスで早々にスター選手に変貌を遂げたように見えたが、複数のケガが深刻な問題となっていた。

シーズン第1週に強烈なヒットをくらったことを受けて最後までプレーできなかったリチャードソンは、シーズン第2週も脳しんとうで途中退場を余儀なくされ、シーズン第3週に欠場。そして、シーズン第5週にはシーズン絶望となった。

当初は手術を受けるという提案を拒否していたものの、最終的にはそれが長期的な観点で見たときにベストな判断だと理解したと明かしたリチャードソンは、次のようにコメントしている。

「プレーしたかったし、チームのためにそこにいたかった。でも、これはたぶん、自分にとっても、自分の将来にとっても、チームにとってもベストな選択だった。そうすることで100パーセント健康な状態で戻って来られるようになる」

大きく調子を崩すことがなければ、リチャードソンは2024年シーズンに向けて準備を進めるべく、オフシーズンのワークアウトに間に合う形で復帰を許可されるはずだ。才能あるクオーターバックのキャリアがケガで頓挫するのを何度も見てきたフランチャイズにとって、来年以降もリチャードソンを健康な状態に保つことは極めて重要だろう。

【RA】