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チーフスが苦戦している責任は全員にあるとTEケルシー

2023年12月28日(木) 12:54


カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシー【AP Photo/David Becker】

タイトエンド(TE)トラビス・ケルシーは自身のポッドキャスト『New Heights(ニュー・ハイツ)』の最新エピソードで、カンザスシティ・チーフスが現地25日(月)に20対14で敗れたラスベガス・レイダース戦について端的にまとめている。

『ESPN』によると、ケルシーは水曜日に「俺たちはクリスマスにあのチームに勝利を渡した。文字通り、サンタになって彼らにプレゼントを渡したんだ」と話したという。

チーフスが敗れたことに対する反応を見れば、ケルシーがフラストレーションを抱えていることを感じ取るのは容易だ。前回の試合は、攻撃面のリズムの欠如がその日の結果を決定づけた最新の例となった。

それはスーパーボウルのディフェンディングチャンピオンであるチーフスにとって、2023年シーズンに繰り返し取り上げられているテーマとなっている。かつて自分たちの代名詞だったオフェンスの一貫性を、チーフスは確立させられていない。レギュラーシーズンが残り2試合となり、地区内の差が急にわずかとなっている中で、チーフスは状況を好転させるなら今しかないと分かっている。

「今はフラストレーションがたまるばかりだ。毎日、俺たちは集まって修正している。みんなに約束する」と語ったケルシーはこう続けた。

「1人だけじゃない。最悪なプレーをしたのは俺だけじゃない。ランゲームがうまくいかなかったことだけじゃない。パスの面でうまくいかなかったことだけでもない。みんなでこの最悪な状況に置かれている。誰もがある時点で責任を果たせていないんだ」

クオーターバック(QB)パトリック・マホームズの表情には、数カ月前からとは言わないまでも、数週間前からフラストレーションが見え隠れしていた。それはチーム全体にも広がっており、ケルシーがサイドラインに戻ってヘルメットを地面に叩きつけ、アンディ・リードHC(ヘッドコーチ)が関与しなければならない状況となった月曜日にまた新たにピークに達している。

ケルシーはヘルメットを投げたことを後悔していると認めたため、リードHCはケルシーをすぐに試合に復帰させることなく、スタータイトエンドと話す時間を取ってから復帰を許可した。

ケルシーは水曜日に「彼は俺のことを気にかけてくれているし、俺はそんな彼が大好きだ」と話している。「試合に戻って良いプレーをすることができなかった。彼は俺の闘志を見たがっていたのに、悪い方向に出てしまった。彼はただただ俺のベストを引き出したいと思っていた。それなのに今、俺は自己最高のフットボールができていない。最悪なものを押さえ込んで、彼のためにもっと責任を持たなきゃいけない。チームメイトのためにもっと責任を持たなきゃいけないんだ。冷静さを保たないと。このチームのリーダーとして、モメンタムを変える方法はそういうことじゃないからだ」

責任の所在について、ケルシーは明言しないだろう。ケルシーはチーフスが問題を抱えているのは1人だけのせいではないことを知っている。それは憂慮すべき認識であり、早急に対処する必要があるだろう。

ケルシーはレイダースに敗れたことについて「恥ずかしかった。チームのみんなは、あれがどれだけ恥ずべきことかを理解している。今回はショートウイークだから、こんなくだらないことはすぐに忘れるつもりだ」とコメントした。

チーフスは過去2シーズン連続でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)タイトル戦で激突しているお馴染みのライバル、シンシナティ・ベンガルズとの対決で巻き返しを図ろうとしている。今度の試合はどちらのチームにとっても大きなリスクがあるわけではないものの、この時期の勝利はどちらのチームにとっても必要なはずだ。

ケルシーはチーフスが力強く勝利を収めることを願っている。

【RA】