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バイキングスが必ず勝ちたいパッカーズ戦を前にQBムレンズを下げて新人QBホールを先発に

2023年12月29日(金) 09:13


ミネソタ・バイキングスのジャレン・ホール【AP Photo/John Bazemore】

ミネソタ・バイキングスがシーズン第17週を迎えるにあたり、クオーターバック(QB)ポジションにまた新たな変更を加えている。

現地28日(木)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロとイアン・ラポポートが、日曜日に行われる試合では新人のジャレン・ホールがバイキングスのQB1としてフィールドに立つと報じた。

その後、バイキングスはホールがベテランのニック・ムレンズを抑えて大みそかに実施される試合で先発を務めると正式に発表している。

ホールはバイキングスが初めてカーク・カズンズを欠いた状態で臨んだシーズン第9週のアトランタ・ファルコンズ戦に先発し、パス6回中5回を成功させて78ヤードを記録したが、脳しんとうが原因ですぐに退場を余儀なくされた。ホールの離脱を受けて戦列に加わることになったジョシュア・ドブスは、即座に成功を収めて先発の座を掌握。その後、ドブスの苦戦が続いたことを受けて、ヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルはシーズン第15週にムレンズを先発に据えた。

ムレンズが先発を務めるようになってから、ホールはバイキングスのバックアップとして試合に出る準備をしていた。デトロイト・ライオンズに敗れたシーズン第16週に、ムレンズが4回のインターセプトを喫したことで、オコンネルHCは他の選択肢を検討するようになり、最終的にルーキーに2度目の先発チャンスを与えることにしている。

『ESPN』によると、オコンネルHCは木曜日に報道陣に対して「フットボールのポゼッションを維持しなければならない。ターンオーバーマージンはシーズンを通してよく言われてきたことだし、今はジャレンに丸1週間の準備期間を与え、ゲームプランについて明確な考え方を持たせることがベストだと思った」と述べたという。

ブリガムヤング大学出身のホールは2023年ドラフト5巡目指名を受けてバイキングスに加入。カレッジ時代は2021年と2022年に先発を務め、大学最後のシーズンにあたる2022年には3,171パスヤード、タッチダウン31回を記録していた。プレシーズンでポテンシャルの高さを見せつけたホールは、バイキングスの3番手QBとしてレギュラーシーズン開幕を迎えている。そして、カズンズが1勝4敗という不本意なスタートを切ったチームをけん引しようとしている様子を悠然と見ていた。

その後、バイキングスは過去10試合で6勝を挙げ、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)で最後の2枠となっているワイルドカードスポットの1枠をかけて、シアトル・シーホークスおよびロサンゼルス・ラムズを1ゲーム差で追いかけている。次に臨むライバルのグリーンベイ・パッカーズとの一戦で、またもやターンオーバーだらけのパフォーマンスを見せることは許されないと分かっているオコンネルHCは、ここ3週間のムレンズ以上にコントロールされたパフォーマンスを披露してくれることを期待してホールを選んでいる。

【RA】