バイウイーク中にブロンコスから契約に関する打診があったことを明かすQBウィルソン
2023年12月30日(土) 15:2110月末から可能性があることは分かっていたという。デンバー・ブロンコスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンは現地29日(金)、メディアの取材に応じ、シーズン第9週のバイウイークを迎えるにあたってチームから要求を持ちかけられていたことを明らかにした。
『Denver7(デンバー7)』のトロイ・レンクによると、ウィルソンは「チーフスに勝った後、バイウイークの最初の頃、月曜日か火曜日に彼らは俺に近づいてきて、契約を変更しない限り、シーズン残りをベンチにすると言われたんだ」と説明し、こうつけ加えたという。
「その時点で残り9試合くらいあった。すごい失望したし、バイウイーク中はずっとそのプロセスが続いた」
ウィルソンは契約の変更を拒否してプレーを続け、バイウイーク後にブロンコスが3連勝を挙げるのを助け、プレーオフ争いに引き戻した。それ以降、ブロンコスは最後の4試合中3試合を落とし、ポストシーズンへの望みが薄れていった。
残り2試合を控えているブロンコスはクオーターバックを変更することを決定し、今週ウィルソンをベンチに入れてジャレット・スティッドハムを起用することになり、ウィルソンは将来に関する突然の不安を抱えざるを得なくなっている。
ウィルソンは次のように語った。
「俺はここにいたいし、ここでプレーしたいし、ここで勝ちたいし、ここで優勝したいし、毎週、どんな状況であろうと、どんなスコアであろうと、全力を尽くしたいし、その中で最高のチームメイトであり、リーダーでありたい。だから毎日練習に参加して、ジャレットに俺が助けると伝え、みんなをリードし、正しい方向に導くために必要なことは何でもやっている。俺にとってそれがすべてだ」
ウィルソンの契約は2024年に1,340万ドル(約18億8,973万円)に跳ね上がるのを皮切りに、今後数年で金額もキャップ数も膨れ上がる。そこから、ウィルソンの38歳シーズンとなる2026年には5,840万ドル(約82億3,586万円)まで増える。
ブロンコスは2022年シーズン前にウィルソンを超大型契約で獲得した時に期待したような成績を残せておらず、ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンもこのQBの契約時には在籍していなかった。ウィルソンがペイトンHCの将来設計に合わないのであれば、代替ルートを検討する時が来ている。
そのようなシナリオでは、フランチャイズを財政的に守ることがすぐに優先されることになるが、それがブロンコスの新たな現実のようだ。その結果、ウィルソンは果たして自分の将来がブロンコスにあるのかどうか悩むことになる。
ウィルソンはまた、「正直なところ、今日までわからない。ここにいたい。でも、数週間前もどうなるかわからなかった。それでも、俺がここに来た理由があるんだ。それはより多くのチャンピオンシップを勝ち取ることで、それが俺の焦点であり続けているよ。まだ契約中だし、俺は必要なものはなんでもするつもりだし、だからこそ正しい方法で練習し、すべてを正しい方法でやるんだ」とも話している。
ウィルソンは12年間フットボールをプレーしてきて、フットボールの身体的性質と、それが選手自身の収入力にどのように影響を与えるかを理解するようになったため、ケガ保証つき契約を放棄するべきではないと感じたと認めている。その不本意さは、ブロンコスでのウィルソンの時間が突然終わることを示唆しており、ブロンコスは2024年に向けて多くのことを解決しなければならない。
その間、ウィルソンは最後の2週間をサイドラインで過ごすことになる。
【KO】