ドルフィンズHCマクダニエル、敗北を糧に地区制覇を目指せとQBタゴヴァイロアを激励
2024年01月04日(木) 11:08シーズン第17週はマイアミ・ドルフィンズにとって散々な結果となった。
その様子は現地2日(火)に配信された“Hard Knocks In Season with the Miami Dolphins(ハードノックス・イン・シーズン・ウィズ・ザ・マイアミ・ドルフィンズ)”で描かれている。
ドルフィンズはボルティモア・レイブンズに56対19で敗北。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)第1シード獲得の望みが絶たれた。さらに、アウトサイドラインバッカー(OLB)ブラッドリー・チャッブが負傷して今季の残る試合を欠場することになっている。
しかし、ドルフィンズはレギュラーシーズン最終戦までに掲げているAFC東地区王者になるという目標に向けて、チャンスを失ったわけではない。
ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルはサイドラインでクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアに「これはとても重要な瞬間だ。なぜなら、とても敗北的で、チームの本性を守らなければならないからだ。本性というのは“もういい、気にしない”というものだ。いや、こてんぱんにやられたのを生かそうじゃないか。目の前にある目標はAFC東地区優勝だけだ」と話している。
一方的で気の滅入るような敗北ではあったものの、マクダニエルHCが掲げたのは単に前を見ようというメッセージではなかった。
ハードノックスでは、マクダニエルHCがタゴヴァイロアにメッセージを伝えるシーンが映し出された直後、ラインバッカー(LB)デューク・ライリーが同じ感情を吐露するのをタゴヴァイロアが聞いている場面に切り替わっている。
ライリーはタゴヴァイロアに「今週末は大一番が控えている」と話した。
次の試合はまさに大一番だと言えよう。
ドルフィンズは日曜夜に2023年レギュラーシーズン最終戦でバッファロー・ビルズと対決し、その勝者がAFC東地区の栄冠を手にする予定だ。
ドルフィンズはすでにプレーオフ進出を確定させているが、今回の試合に勝てばポストシーズンにホームで試合を実施できる。
今季最大の挫折を味わっている中で、マクダニエルHCとドルフィンズは今も先にあるものを確実に見据えているようだ。
【RA】