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2024年の現役続行は“100パーセント”確実とシーホークスLBワグナー

2024年01月05日(金) 10:18


ボビー・ワグナー【NFL】

ラインバッカー(LB)ボビー・ワグナーは33歳という年齢で全てのダウンで活躍できるディフェンダーにはなれないことを理解しながらも、2023年に1年契約でシアトル・シーホークスに戻ってきた。

ワグナーはこれまでシーホークスの2023年シーズンにおけるディフェンシブスナップの98.2%に参加。そして、2024年もどこかで現役を続行したいと“100パーセント”確信しているようだ。

『ESPN』によると、ワグナーは現地3日(水)に「不確実なことではない。それ以外のことは考えたことがない」と語ったという。

ワグナーはタックル数(168回)で、インディアナポリス・コルツのアウトサイドラインバッカー(OLB)ザイール・フランクリンにわずか2回の差でNFL内2位につけている。タックル数上位7人のうち、サック数でワグナー(3.5回)を上回っているのは、ロサンゼルス・ラムズ時代にチームメイトだったLBアーネスト・ジョーンズ(4.5回)だけだ。

水曜日にキャリア9度目のプロボウル選出を受けたばかりのワグナー。今でもかなり良いパフォーマンスを発揮できるワグナーは、今季以降も殿堂入り確実のキャリアを続けたいと確信している。

ただ、それが実現するのは今季のワグナーを絶賛しているピート・キャロルHC(ヘッドコーチ)が率いるシーホークスではないかもしれない。

ESPNによると、キャロルHCは「彼はうちに戻って素晴らしいシーズンを過ごした」と述べたという。

「彼のリーダーシップと、他の選手に示してくれている模範。彼は多くを語る必要はなく、ただすべてをうまく、正しくこなしている。生産的な1年を過ごし、プレーを成功させ、また大量のタックルを決めているという事実、そしてキャリアを通じて素晴らしいその耐久性は、全体的なコンディショニングや成長、メンテナンス、そのために必要なすべてのことを物語っている」

「彼がこれだけのプレーをしているのは信じられないほど素晴らしいことだ。160回ものタックルを決めるなんて。アメージングだ。彼は私たちが望めることをすべてやってくれたと思っている」

キャロルHCはシーホークスが2024年にワグナーを“呼び戻したい”と考えているとつけ加えている。一方、ワグナーはシーホークスにとどまることをあまり考えておらず、3月に1年550万ドル(約7億9,642万円)の契約を結んでシーホークスに戻ってきた際には、複数年の滞在は視野に入れていないと説明していた。

「あまり深くは考えていなかった。俺はただ今この瞬間を大事にして、その瞬間を最大限に生かそうとし、あとは流れに身を任せようとしていただけ」とワグナーは話している。

これがシーホークスファンの気持ちを楽にするかは分からないが、ワグナーは別の場所でチームの成功を求めてシアトルを去ることがどのようなことか、すでに知っている。ワグナーは2022年に地区ライバルのラムズに加入したものの、シーズン終盤にはほとんど活躍の場がなくなってしまい、ロサンゼルス出身の選手にとってはホームカミングとなるはずだったものが台無しになってしまった。

シアトルに戻るのは簡単な動きだったと言えよう。しかし今、ワグナーの曖昧(あいまい)な口調から判断すると、シーホークスは彼を引きとめるためにもう少し多くの金額を用意しなければならないかもしれない。

34歳のラインバッカーの価値は? 理想では、2023年にワグナーが受け取った額の範囲に収まることだろう。しかし、ほとんどの34歳のラインバッカーは6歳年下の選手とタックル数でリーグ首位を争い、プロボウルに選出される形でシーズンを締めくくろうとはしていない。

シーホークスはこの状況に関して未知の領域にいる。とはいえ、ワグナーのキャリアはシアトルで終わる運命にあるように見えると、ロマンチストなら同意してくれるだろう。

【RA】