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シーズン終盤の低迷とプレーオフ初戦敗退を喫したイーグルスHCシリアニ、自分の職より「選手のことを考えている」

2024年01月17日(水) 14:43

フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニ【AP Photo/Chris O'Meara】

フィラデルフィア・イーグルスの崩壊が正式に完了した。

第57回スーパーボウルで敗れてから1年、そして10勝1敗でNFLの頂点に君臨してから7週間、イーグルスはスーパーワイルドカードウイークエンドのマンデーナイトに行われた試合でタンパベイ・バッカニアーズに32対9で完敗し、目も当てられない幕切れとなった。

ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニがこの衝撃的で何の感動もない敗退の責任を負うことになるだろう。しかし、試合後の記者会見で自分の職を心配しているかと聞かれたシリアニHCは、自分の将来がどうなるかよりも、この敗戦を選手たちがどう受け止めているかに焦点を当てている。

「そのことは考えていない」と切り出したシリアニHCはこう続けた。

「私は選手たちのことを考えている。ロッカールームにいる選手全員が一人残さずこの試合に全身全霊をかけていた。心配しているのは自分のことではない」

シリアニHCはオーナーのジェフリー・ルーリーとのシーズン終了後のミーティングは未定だと付け加えている。

「繰り返しになるが、まだそういうことには手が回っていない」とシリアニHCは記者団に語った。

「まだ正確なことは分からないし、今夜で終りになるとは思っていなかった。でも終わってしまった。これからの帰りの飛行機と明日でスケジュールをまとめるつもりだ」

「われわれが急激に失速してしまったのは確かだ。そういう時は必ず、まずは自分自身を見つめ直すようにして、今回は私が十分な仕事ができなかった。言うまでもないが、今日で過去6試合中5試合を落としたことになる。悪循環から抜け出すことができなかった。それは全員に言えることだ。われわれ全員が鏡の中の自分を見つめ、それを受け入れ、そこから答えや解決策を見つけなければならない。10勝1敗でスタートしたのに、今のような状況になってしまったことを考えれば、期待が大きかったのは明らかだ。10勝1敗でスタートしたからこそ期待が高まっていた。そこからわれわれは低迷に陥った。だから、私はすべてを見ることにする。プレーコールやスキーム、練習も、やっていること全部を振り返ってみる」

イーグルスが2024年にシリアニHCなしで戻ってくるのか、また試合後の質問としてあがったように、これから新しいコーディネーターたちを迎えるのか、それとも抜本的な変更はほとんどないままなのかはまだ分からない。

変更の可能性について聞かれたシリアニHCは、「時期尚早だろう」と答えている。

「今はロッカールームにいる全員が傷ついている。コーチ、選手、スタッフ、あのロッカールームにいる全員がそうだ。そして今の私の仕事は彼らに寄り添うこと。いずれ落ち着くだろう。私もまだ心の整理がついていない。今はみんな落ち込んでいる。今日のような敗戦はつらい」

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