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「タゴヴァイロアを長期的なQBにするのが目標」とドルフィンズGMグリア

2024年01月17日(水) 15:59

マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【AP Photo/Rebecca Blackwell】

現地13日(土)のマイアミ・ドルフィンズのプレーオフ敗退は、クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアの将来について疑問を投げかけるオフシーズンの火種となった。

元1巡目指名選手であるタゴヴァイロアは、新人契約の最終年に入り、2024年シーズンには5年目オプションで2,317万1,000ドル(約34億1,338万円)を受け取ることになる。ドルフィンズのジェネラルマネジャー(GM)クリス・グリアの大きな疑問は、ドルフィンズが今年、大規模な契約延長でタゴヴァイロアを長期的に確保するのか、それとも予備オプションとしてフランチャイズタグでシーズンをプレーさせるのか、ということだ。

グリアは月曜日、チームがタゴヴァイロアを“長期的な”QBにするつもりだと述べた。

チームの記録によれば、グリアは記者団に対してこう話したという。

「われわれは話していたんだ。言ったように、契約に関してシーズン中には話さないが、彼の代理人とは連絡を取り合い、1年を通して良い議論をしてきた。ただ、彼が今いる場所や、ヘッドコーチ(HC)のマイク(マクダニエル)やここのチームとの関係、そして彼がやってきたことすべてについて話をしただけで、契約金額だとかそういう話はしていない。だから目標は、彼が長期的にここで高いレベルでプレーすることだ。それが常に目標であり、オフシーズン中も彼とコミュニケーションを取り続けるつもりだ。これまでもいつも言ってきたように、君たちは私を知っているだろうが、われわれはメディアでそういうことは話さない。だから、われわれの会話はすべて内的なものだ」と話した。

グリアGMのコメントは、シーズン終了後の記者会見としては典型的なものだ。仮にGMがタゴヴァイロアからの移行を考えていたとしても、2024年1月にその話をすることに何の意味もない。

ドルフィンズはその行動によって、必要なことをすべて語るだろう。

もしドルフィンズがこのプロボウル出場QBを本当に信じているのなら、長期契約は今オフシーズンのどこかの時点で結ばれるだろう。たいていの場合、トレーニングキャンプ前には契約が結ばれる。しかし、もし上層部が疑問を持ち続けるなら、2025年シーズンと2026年シーズンにフランチャイズタグを行使できることを理解し、事態を放置するだろう。

2023年、タゴヴァイロアは一つの大きな疑問に答えた。それは、ケガの懸念がキャリアに影を落とした後、シーズンを通して健康でいられたことだ。タゴヴァイロアは2023年シーズンにリーグ最多の4,624ヤード、最多5位タイのタッチダウン29回、最多4位タイのインターセプト14回の記録を残した。しかし、シーズン終盤はプレーオフを狙う相手に苦戦するなど、残念な結果に終わった。スーパーワイルドカードのカンザスシティ・チーフス戦では今シーズン最低の7ポイントに終わり、ドルフィンズはシーズン最後の3試合で20点未満しか取れなかった。

タゴヴァイロアは敗戦後、今後について“プレッシャー”は感じていないと語った。

ドルフィンズのマイク・マクダニエルHCは月曜日、タゴヴァイロアがシグナルコーラーとして成長し続けるかどうかだけを心配していると語った。

マクダニエルHCは「私はただ、彼の成長曲線が指数関数的に続くことを確認したいだけだ。われわれは、彼が成長していく姿をあらゆる場面で見てきた。だからといって、望んでいない結果がないわけではない。しかし、われわれが見てきたのは、彼があらゆることから学んでいく姿だった。私が2年間、彼と接してきた中で言えることは、彼は私がこれまで見てきた中で最も優れた学習者だということだ。柔術にしても、左投げにしてもそうだ。私が見たいと思うのは、自信を維持し成長させながら、試合に常に新しいエッジを生み出すために、さまざまな方法を見つけようとする継続的な渇望なんだ」とコメントした。

「トゥアがゾーンリードオプションのクオーターバックになるのか、という質問の答えはノーだ。でも、必要なときに余分な時間を稼ぐなど、いくつかの点では成長していると思う。その場から少し離れるだけで、必ずしも第1ダウンを獲得するために走る必要はないけれど、プレーの幅を広げることができる。オフェンシブライン(OL)の継続性によって、選手たちはだいたいスタート地点からブロッキングしていることを学び、自分の安全な場所がポケットの中にあることを知る。こういったことはすべて、進歩が大事なんだ。彼は進歩という点で、これまでやってきたことを続けるだけでいいと思う。私は非常に満足している」

サラリーキャップが4,000万ドル(約58億8,602万円)ほどオーバーすると予想されるオフシーズンに入り、グリアGMは今オフに、保留中のフリーエージェント(FA)数人との大きな決断を迫られることになる。ドルフィンズが来シーズン以降もQBを引きとめるつもりなら、タゴヴァイロアとの契約を延長して2024年シーズンのキャップナンバーである2,300万ドルを下げるのも一つの選択肢だ。もしドルフィンズがタゴヴァイロアの契約に関してそういった手を打たないとしたら、月曜日の午後に語られたことよりも大きな話題になるだろう。

【AK】