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イーグルスがシーズン終了後の記者会見に臨む中、選手たちがシリアニHCを支持

2024年01月18日(木) 11:50


フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニ【AP Photo/Matt York】

シーズン後半に低迷したフィラデルフィア・イーグルスはそれにふさわしい形、つまりスーパーワイルドカード週末にタンパベイ・バッカニアーズに大敗を喫するという形で2023年シーズンを終えた。

チームの成績が急降下したことから、ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニの座は不安定になっている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたところによると、選手たちと共に臨んだシーズン終了後の記者会見を終えたシリアニHCは、現地17日(水)にオーナーのジェフリー・ルーリーと面談することになっており、その後に何らかの変化がもたらされる可能性があるとのこと。

シリアニHCはそのミーティングで今後の計画をルーリーに提示すると見られており、その中には守備コーディネーター(DC)や攻撃コーディネーター(OC)の交代が含まれる可能性があるとラポポートは伝えている。シリアニHCがそうした変更に前向きであれば、イーグルスのヘッドコーチにとどまる可能性が高いが、ルーリーがシリアニHCの計画を承認しなかった場合、別の結果になる可能性もある。

1年前の現在、シリアニHC率いるイーグルスは第57回スーパーボウル出場に向けて歩みを進めているところだった。それを踏まえると、シリアニHCが退団する可能性があるという事実だけでも驚きだ。しかし、その事実は、イーグルスが最後の7試合でいかに劇的に低迷したかを強調していると言えよう。イーグルスは10勝1敗のスタートを切ったにもかかわらず、それを無駄にして11勝7敗でシーズンを終えている。

月曜夜、イーグルスはタンパでいかにも敗者のようなプレーを見せ、ディフェンス面での苦戦が続く中、オフェンス面でもあまり成功を収めることができなかった。32対9で敗れた今回の試合で守備コーディネーターの役割を担ったマット・パトリシアは、チームのディフェンスがクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドとバッカニアーズOCデイブ・カナルスの意志に屈するところを見ていた。その結果として、イーグルスは今季最後の7試合中6試合で敗れている。

イーグルスの選手たちは水曜日、オフシーズンを迎えるために施設を離れる前に、シリアニHCへの支持を表明した。

『WPVI』のマーク・ミーニーによると、ディフェンシブタックル(DT)フレッチャー・コックスは水曜日に「おいおい、何について話すんだ?」とコメントし、次のように続けたという。

「彼は勝者だ。勝利を収めているヘッドコーチだ。今年はいくつか波があったけど、どのチームも、どの組織も、誰もがそれを経験する。だけど、2年連続で10勝以上を挙げ、この組織を3年連続でプレーオフに進出させた人を解雇することは考えていない。それは尊敬に値することだ」

「コーチはこのチームの良きリーダーで、本当にいい仕事をしてくれている。物足りない結果に終わったか? そうだ。今年はいろいろあった? そうだな。でも、俺は誰かを解雇することについて話していないし、彼は家族だ。俺はそんなことを話しているわけではない」

コックスと同様にシリアニHCを支持しているオフェンシブタックル(OT)ジョーダン・メイラタは、1年前にチームをNFLで最高の舞台に導いたシリアニHCをイーグルスが解雇するかもしれないという考えに驚いている様子を見せている。

『NBC Sports Philadelphia(NBCスポーツ・フィラデルフィア)』のアシュリン・サリバンによると、メイラタは「彼は俺たちをスーパーボウルに導き、3年連続でプレーオフに進出させた・・・それは何かを意味しているはずだ。俺は彼が自分のコーチであることをとても気に入っている」と語ったという。

イーグルスがシーズン後半に調子を崩していなければ、このようなことは話題にならなかっただろう。プレーオフに進出した時点で、イーグルスは昨季にカンファレンスチャンピオンに輝いたチームとしての姿を失い、下位に沈んでいるチームのような状態となっていた。とはいえ、スーパーボウルへの道のりはチームに負担がかかるものであり、時にはオフシーズンのリセットやスタッフの入れ替えが、物事を正しく進めるために必要になることもある。

イーグルスの選手たちはそれが問題の解決策になることを望んでいる。ルーリーがそれに同意するかに注目だ。

【RA】