2023年に守備のプレーコールを担当し、現在もコーチングに興味を示すロン・リベラ
2024年01月18日(木) 13:40ロン・リベラのワシントン・コマンダースでの在任期間は、2023年シーズン終了時に当然の結末を迎えている。リベラがヘッドコーチ(HC)の任を解かれたのはキャリアで2度目のことだ。
その将来は以前と比べてもかなり不確かなように見える。コーチがチームを率いる機会を3度も得ることは滅多にない。つまり、リベラがサイドラインに戻るのに最も可能性が高い道はコーディネーターになることであり、リベラはそのシナリオを実現させたいと考えている。
リベラは『ESPN』に対し、「今、私にはいくつかの機会がある。私はそれが適切なものであることを確かめたいだけだ」と語った。
個人やチームと何度か話し合いを行ったとつけ加えたリベラだが、この先のことについては何も語らなかった。それよりも重要なのは、シーズン中にジャック・デル・リオが解雇された後に守備コーディネーター(DC)の役割を引き受けたことで、細かいレベルで指導することを自分がどれほど恋しく思っていたかを思い知らされたとリベラが説明したことだ。
ワシントンで責任者を担っていたリベラは、組織の階層について「私は違うモデルを好んでいた。というのも、今になってみれば、自分がどれだけ多くの時間を人事に費やしてきたかが分かるからだ。コーチとして、それは必ずしもやりたいことではない」と述べている。
「この5週間、私が何よりも楽しんでいたのは、ただすべての事柄の真ん中にいることだった。今はそのことだけに集中している。教えたい、それだけを考えている」
リベラはコマンダースでの最終シーズンにいくつかのミスを犯したことを認めた。それには、クオーターバック(QB)サム・ハウエルのポテンシャルに対してどれほど明るい見通しを示していたかも含まれている。最終的にリベラは、それが2年目のパサーをフランチャイズクオーターバックと公言しているに等しいことに気がついた。そして、リベラはハウエルに意図せず不必要なプレッシャーをかけてしまっていたと説明している。
今でもハウエルがNFLのスターターになれると信じているリベラは「彼はそんなことをされるべきではなかった。彼は若くて優秀なクオーターバックで、才能も能力もある。それは私が非を認めるべきことだと思っている」とコメントした。
仕事を失った今、リベラには内省する時間がある。リベラはそれぞれの年に価値があることを知っており、ヘッドコーチとしてではなくとも、自分がまだチームのコーチとして貢献できると信じている。
リベラは全体のオペレーションを管理するのではなく、守備陣に指示を出し、選手たちと密接に連携するアシスタントになることを好んでいるのかもしれない。幸いなことに、リベラにとってはそれが最も可能性の高い進路だ。
「時には一歩下がることも必要だ」と強調したリベラは「一歩下がって、そこから学び、成長する。他の選手にも言っていたことだが、今年を失われた1年として捉えた場合、それは自分自身を傷つけることになる。物事が起こった理由を学び、理解するための1年だと考えるべきだ。それが今年、久しぶりに味わった最も重要な学習体験だったのかもしれない。つまり、このシーズンには、ある時期に多くのことが明らかになった。それはこの先、自分の助けになると思う」と続けている。
【RA】