ビル・ベリチックがファルコンズと2度目の面談へ
2024年01月19日(金) 10:18ビル・ベリチックとアトランタ・ファルコンズが合意する可能性が高まっているようだ。
現地18日(木)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話をもとに、ベリチックが今週末にファルコンズのヘッドコーチ(HC)候補として2度目の面談を受ける予定だと報じた。今週末に行われるベリチックとの面談にはオーナーのアーサー・ブランクとともに、リッチ・マッケイCEOやジェネラルマネジャー(GM)テリー・フォンテノーも出席する見込みだとラポポートはつけ加えている。
今週、ベリチックはブランクと1対1で面談した。それは将来の殿堂入りが確実視されているベリチックがニューイングランド・ペイトリオッツで過ごした24シーズンを終えてから初めて臨んだものだった。それを経て、ベリチックは2回目の面談に参加しようとしている。
初回の面談で、ファルコンズは7人のヘッドコーチ候補と対話。そのリストにはベリチックやミシガン大学のヘッドコーチを務めているジム・ハーボーが名を連ねていただけではなく、経験も実績もさまざまな候補者が混在していた。
ファルコンズは3年連続で7勝10敗という成績でポストシーズンを逃したことを受けて、ヘッドコーチを務めていたアーサー・スミスを解雇している。
ベリチックはペイトリオッツで過ごした24シーズンを通して、266勝121敗(勝率.687)、スーパーボウル制覇6回という伝説的な成績を残してきた。その中には、ファルコンズを相手に25点差を覆して勝利を収めた第51回スーパーボウルも含まれている。ベリチックはNFLのヘッドコーチとしてレギュラーシーズンに通算302勝を挙げており、これはジョージ・ハラス(318勝)とドン・シュラ(328勝)に次いで歴代3位だ。
もちろん、ベリチックはクオーターバック(QB)トム・ブレイディが去った後のこの4シーズンに、レギュラーシーズンで29勝38敗と不本意な成績を収めている。ペイトリオッツの2023年シーズンの成績は4勝13敗。これは初めてヘッドコーチとして活動したクリーブランド・ブラウンズでの5年間(1991年から1995年まで)を含め、ベリチックがヘッドコーチとして残した最悪の成績だった。
ベリチックがヘッドコーチ職の空席について他のフランチャイズと話したかは不明だ。可能性があるとうわさされていたチームの1つ、ダラス・カウボーイズは、ワイルドカードラウンドでグリーンベイ・パッカーズにホームで敗れるというショッキングな結果を残したものの、マイク・マッカーシーHCを続投させるという決断を下している。
ブランクは2002年にファルコンズを買収し、フランチャイズが最も充実していた数年間を統括した。しかし、その間に4度のディビジョン制覇と8度のプレーオフ進出を果たした一方で、スーパーボウル制覇には至っていない。ブランクがオーナーになってから唯一出場したスーパーボウルは前述したペイトリオッツとの対戦で、第3クオーター終盤まで28対3でリードしていたにもかかわらず、逆転を許して敗れている。
在任中、ブランクはコーチ界の大物に目をつけてきた。以前には、ファルコンズのフットボール運営を任せるべくジョー・ギブスやビル・パーセルズの起用を試みたものの、いずれも実現には至っていない。ベリチックもブランクにとって獲得が難しい相手となるのだろうか。面談のプロセスは進行中だが、この魅力的な組み合わせが実現しても驚きではない。
【RA】