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外部からOCを探しつつ、来年もHCを務める予定のスティーラーズHCマイク・トムリン

2024年01月19日(金) 13:30


ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリン【AP Photo/Lindsey Wasson】

地15日(月)にバッファロー・ビルズに敗れたことでピッツバーグ・スティーラーズの2023年シーズンは終了した。その試合後、今後について質問されたヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンが突如会場から立ち去ってから、3日が経っている。

木曜日の記者会見に臨んだトムリンHCは、契約に関する質問に対し「あの状況にはもっとうまく対処できたはずだ」と認めた。そしてトムリンHCは、自身がどこにも行かないことを念入りに表明している。

契約が1年残っているトムリンHCは「確かに、私はここに戻って来ることができると期待しているし、契約については自然にまわっていくと想像している。アート(ルーニー)と私の関係は、本当に良好で透明性を持っている。彼とは継続的な会話をしているんだ。彼の契約が問題になるとは想像していないし、適切な時期にタイムリーに終わるだろう。しかし私の考えとしては、このフットボールチームをコーチすることだ」と話した。

2023年シーズン、トムリンHC率いるスティーラーズは楽ではなかった。シーズン中にトムリンHCが攻撃コーディネーター(OC)のマット・カナダの解任を決めたほど、攻撃陣は苦戦した。クオーターバック(QB)のケニー・ピケットは、苦戦と彼自身のケガに苦しみ、ケガをした後はQBミッチェル・トゥルビスキーと交代。その後、昇格した元3番手のQBメイソン・ルドルフのバックアップとして、最後の3週間をベンチで過ごしている。

すべての経験は、ピッツバーグのセンターの後ろの将来に疑問を投げかけている。ピケットはもはやフランチャイズを代表する選手にはならないし、ルドルフは3月にフリーエージェント(FA)になる予定だ。トムリンHCは木曜日、チームはベテランを管理する必要があり、クオーターバックの競争のためにオフシーズンにトレーニングキャンプを設定し、ルドルフを起用していくことに興味を持っていると述べた。

ピケットがチームの先発として戻るかどうかを尋ねられたトムリンHCは「彼は先発になるだろう。しかし、そこには明らかに競争がある。先発争いには常に競争がある。われわれは誰も任命しない。私は彼の努力と現状に感謝しているし、彼と仕事を続けることに興奮している。ただ、前に進むのに競争に勝つ必要がある。競争はわれわれ全員のベストを引き出すものだ」と答えた。

クオーターバックの状況を整理するには、まず新しい攻撃コーディネーターを任命することから始めなければならない。トムリンHCはカナダOCの退団後、QBコーチのマイク・サリバンとランニングバック(RB)コーチのエディー・フォークナーの2人でコーディネーターを分担する方式をとったが、それは一時的なものだった。

トムリンHCは記者陣に対し「私は外部の候補者を見て、その序列を考えている。この状況の中で、2人がチームに対してしてくれた努力には感謝している。しかし、私は今の時点では外部の候補者を検討している」と語った。

コーディネーターが決まれば、スティーラーズは2024年シーズンに向けた計画を適切に進め始めることができる。そのような計画には、特にシーズン中のワイドレシーバー(WR)ルーム(WRディオンテ・ジョンソンとWRジョージ・ピケンズ)にまつわるドラマの後、組織内での個性の扱い方をどうするかということも含まれるだろう。

スティーラーズのRBナージー・ハリスは、月曜日のプレーオフ敗退後、チームが“もっと規律正しく”なる必要性を指摘した。

トムリンHCは、ロッカールームでのプロ意識の問題について、選手からのフィードバックをどのように取り入れているかという質問に対して「毎年取り組んでいるよ。そのための面談だ。一人の視点は一人の視点に過ぎないが、私は全員と面談し、そのどこかに現実があると考えている。そして、この集団を前進させ、来年ワールドチャンピオンになるために必要なことをするために、私は常に変化することを受け入れている」とコメントした。

「確かに変化は必要だ。同じことをしていても、異なる結果を期待することはできない。私は変化に対してオープンだ」

めったに大々的な改革を行なわないスティーラーズのフランチャイズにとっては、今年が変化のオフシーズンになるだろう。すべてを一掃できる幅広のほうきのような道具が出てくることを期待してはいけないが、木曜日にトムリンHCが認めたように、彼はスティーラーズが物事を整理整頓する必要があることを知っている。トムリンHCはフランチャイズの清掃員をリードすることになるだろう。

【AK】