NFLが2024年IPPプログラムに選ばれたアスリートを発表
2024年01月19日(金) 15:03ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)が2024年のインターナショナル・プレーヤー・パスウェイ(IPP)プログラムに選ばれた選手を発表。11名の選手が世界中から集まったほか、史上初めてイングランドとアイルランドから5名のスペシャリストが参加することになった。
2017年に設立されたIPPプログラムは、各国の優秀なアスリートたちにNFLレベルで競い、スキルを向上させ、最終的にはNFLのロースターでスポットを獲得するチャンスを提供するものだ。
プログラム初のスペシャリストを含む2024年クラスは、別のスポーツからアメリカンフットボールに移行する、8つの国から集まった16名の選手で構成されている。
ラグビーやバスケットボール、陸上競技、ゲーリック・フットボール、オーストラリアン・フットボールなど、さまざまなスポーツのバックグラウンドを持つ選手が参加することは、多様なスポーツの経験と能力が、リーグの構造をより豊かにすることを目指しているインターナショナル・プレーヤー・パスウェイがもたらす影響をいかに継続させられるかを示していると言えよう。
NFLクラブビジネスおよびメジャーイベントならびに国際部門副社長のピーター・オライリーは「インターナショナル・プレーヤー・パスウェイ・プログラムの2024年クラスを歓迎できることに興奮している。世界的な成長を重視している中、NFLの中で海外の才能豊かな人材を拡充することは非常に重要であり、それは私たちのスポーツと世界中のファンを結びつけることにもなる。2024年プログラム参加者は、精鋭かつ多様な選手の集まりであり、これから数カ月間、彼らの旅路を追っていくことを楽しみにしている」と述べた。
また、NFLのアフリカプログラムの陣頭指揮を執っているオウシ・ウメニオーラは次のように話している。
「IPPの2024年クラスは、さまざまなスポーツのバックグラウンドを持ちながら世界中から集まった、信じられないほど才能豊かなアスリートの集団だ。NFLが取り組む世界的なフットボール育成プログラムは、才能ある選手たちに人生を変える機会を提供し、今シーズン、そしてこれからのシーズンもリーグに影響を与え続けるだろう。これらの選手たちにとって、これは始まりに過ぎない。私たちは、彼らのストーリーとフットボールというゲームを世界中と共有することを楽しみにしている」
設立以来、37名の外国人選手がNFLチームと契約し(割り当て、ドラフト、あるいはフリーエージェント契約)、現在は18名のIPP選手がNFLのロースターに名を連ねている。2017年のプログラム開始以来、オフェンシブタックル(OT)ジョーダン・メイラタ、ランニングバック(RB)ヤコブ・ジョンソン、ディフェンシブエンド(DE)エフェ・オバダ、タイトエンド(TE)サミス・レイエス、DEデイビッド・バダの5名が、フィラデルフィア・イーグルスやラスベガス・レイダース、ワシントン・コマンダースでアクティブロースターに登録されてきた。
選手は1月からIMGアカデミーで米国でのトレーニングを開始し、3月にはNFLクラブのスカウト担当者にその才能を披露する機会を得る。
2024年シーズンから米国とカナダ以外の選手に適用されるルールの変更に伴い、16名のIPP選手たちはトレーニングキャンプが終了した時点で、32チームのいずれかで、プラクティススクワッド(練習生)の17番目のロースター枠――外国人選手のために設けられた追加枠――を埋める資格を得る。
IPPプログラムの2024年クラスのメンバーは以下の通りだ。
ジョーサム・ラッセル(オーストラリア)
パトリック・ムータ(オーストラリア)
フロリアン・ビールバウマー(オーストリア)
バイロン・マトス(ドミニカ共和国)
ジョージ・スミス(イングランド)
トラビス・クレイトン(イングランド)
ハリー・マリンダー(イングランド)
マーク・ジャクソン(アイルランド)
チャーリー・スミス(アイルランド)
ダラー・リーダー(アイルランド)
ロリー・ビッガン(アイルランド)
サム・オルジ(ナイジェリア)
アイザック・アジャナ(ナイジェリア)
ウド・ウズエブ(ナイジェリア)
プレイス・オラトケ(ナイジェリア/スコットランド)
ルイス・リース・ザミット(ウェールズ)
IPPプログラムはNFLとその32クラブが、世界的なフットボール育成の取り組みを加速させ、世界の有能な選手がより多くプレーすることを目指す、より広範で長期的な取り組みの一環だ。NFLは、あらゆる年齢層のアスリートがフットボールに出会い、プレーし、活躍できるようにすることに戦略的な重点を置いている。
【RA/A】