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自分をドラフト全体1位指名したテキサンズとの対決について語るレイブンズOLBクロウニー

2024年01月19日(金) 15:25

ボルティモア・レイブンズのジェイデビオン・クロウニー【NFL】

ボルティモア・レイブンズとヒューストン・テキサンズがプレーオフで対決したのは過去に1度だけだ。

その試合は2011年のディビジョナルラウンドに行われ、ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボー率いるレイブンズが、当時ラインバッカー(LB)としてプレーしていたデミコ・ライアンズとその所属チームであるテキサンズを破った。当時選手だったライアンズは、現地20日(土)にテキサンズのヘッドコーチとして試合に臨む。

しかし、他にも少なくとも1人、テキサンズと親交の深い選手がレイブンズにいる。

テキサンズから2014年ドラフト全体1位指名を受けたアウトサイドラインバッカー(OLB)ジェイデビオン・クロウニーにとって、かつての所属チームと戦うのは土曜日で5度目となるが、プレーオフで戦うのは初めてとなる。しかし、30歳のクロウニーにとって、ディビジョナルラウンドでかかっているものは、いかなるリベンジの要素よりも重要なものだ。

チーム公式記録によると、クロウニーは木曜日に「俺にとっては、次の試合に過ぎない。これはプレーオフだから、ただ勝ちたいだけ。テキサンズの心配をすることよりもそっちの方が大きい。もっと大きなことがかかっている。勝つか、うちに帰るかだ。今回の試合に勝って、1年間立ち向かってきた目標に到達するために戦い続けたい。スーパーボウルに出て勝つために戦うんだ」とコメントしたという。

レイブンズはクロウニーにとって5つ目の所属チームだ。テキサンズで5年間プレーし、プロボウルに3度選出された後、クロウニーはシアトル・シーホークス、テネシー・タイタンズ、クリーブランド・ブラウンズを渡り歩き、レイブンズにやってきた。ヒューストンでの最終年となった2018年より後に、クロウニーはテキサンズと4度対戦し、いずれも勝利を収めている。

クロウニーが自分をドラフト全体1位で指名したチームと対峙した直近の試合は、今シーズン第1週に行われた。

その試合でレイブンズはテキサンズを25対9で下している。

もちろん、そこから多くのことが変わった。最も特筆すべきことは、テキサンズの新人クオーターバック(QB)C.J.ストラウド(2023年NFLドラフト全体2位指名選手)が、ベテラン選手と同様の落ち着きやプロボウラー級のスキル、そしてNFLのエリート選手に匹敵するパフォーマンスを見せ、1シーズンの間にスター選手になったことだろう。

レイブンズの他のメンバーと同様にクロウニーも、初めて対戦したときとは違うバージョンのストラウドと対峙することになると分かっている。

かつてドラフト全体1位指名を受け、現在もポストシーズンに残っている3人の選手(他にはデトロイト・ライオンズのQBジャレッド・ゴフとタンパベイ・バッカニアーズのQBベイカー・メイフィールド)のうちの1人となっているクロウニーは、オハイオ州立大学出身のストラウドについて「彼は新人クオーターバックのようには見えない」と話している。

「彼はパスで賢明な決断を下し、選手たちを良い状況に置き、あんまりターンオーバーしていない――それが相手のいい部分だと思う。それから、彼は実行し、素早くボールを投げている。だから、俺たちとしては、相手にバレないようにして自分たちのゲームプランを実行し、同じ方向を見なきゃいけない。そうすれば俺たちは彼を捉えにいけるだろう」

シーズン第1週、クロウニーはQBヒットを1回記録したものの、ストラウドをサックすることはできなかった。クロウニーがすぐに指摘したように、ストラウドがNFLデビューを果たした試合で、クロウニーもまた、契約してから1カ月も経たないうちに初めてレイブンズの一員としてプレーしていた。

「そう、あのときは俺もソファからおりてきたばかりだった」とクロウニーは笑った。「だからそうだな、彼が良くなるにつれて、俺も良くなってきた」

「すでに言ったように、初戦からシーズンを通して長い道のりだった。俺はソファからおりてきたばかりで、タックルやサックでミスをしていた。でも、シーズンを通して良くなるように努力してきたし、それに向かって頑張ってきた。これは、シーズンを通して向上し、自分の技術を磨き続け、12月や1月にどこまで到達できるかを見るプロセスなんだ。それで俺たちは今、ここにいる。彼は良くなった。俺たちも良くなった。どうなるかはこれから分かる」

テキサンズとの対戦成績は4勝0敗だが、クロウニーはテキサンズの選手を相手にサックを決めたことがない。また、クロウニーには、ディビジョナルラウンドより先に進んだ経験もない。それらはすべて土曜日に変わる可能性がある。

「俺はキャリア10年目で、あと何年残っているか分からない」と語ったクロウニーはこう続けた。

「10年間プレーしてきて、ここまで来たことはなかった。つまり、勝利を収めてファーストラウンドバイを獲得したことはなかった。だから、これは俺にとって大きなことだし、キャリアにおいて自分が今いる場所だ。これからもチームを助け、長期的な目標であるスーパーボウル制覇に貢献したい。さっきも言ったように、そのためにはテキサンズを倒さなきゃいけない」

【RA】