スーパーボウル制覇の可能性が閉ざされたという不安はないとビルズQBアレン
2024年01月23日(火) 13:372023年シーズンにバッファロー・ビルズを取り巻いていたプレッシャーは、すべて“スーパーボウル制覇を成し遂げる可能性”という1つのコンセプトを中心に展開されていた。
その可能性がひらかれると同時に、それが閉ざされるまでの時間は刻々と迫ってくる。現地21日(日)、クオーターバック(QB)ジョシュ・アレン率いるビルズがカンザスシティ・チーフスにプレーオフでの3度目の敗北を喫した後、ビルズの“スーパーボウル制覇を成し遂げる可能性”が再び話題となった。
アレンは、それは関係ないと思っている。
ビルズがスーパーボウルで優勝する可能性が閉ざされたと心配しているかと問われたアレンは「いや、まったく」と返答。
「ここで起こっていることや指導者たちを信じている。自分自身のことも信じている。それはこれからも変わらない」
アレンには将来を楽観視する理由がある。ビルズは攻撃コーディネーター(OC)ケン・ドーシーの後任としてジョー・ブレイディを見つけた。ブレイディはシーズン中盤の改善を後押しし、それによってビルズはディビジョナルラウンド進出を決めている。また、ビルズは6試合連続で勝利を挙げる中でより強いチームになった。その間に、一度たりとも負けるわけにいかなかったビルズは、実際に負けなかった。
選手たちの健康状態がオフェンスのパフォーマンスと同じくらい好調であれば、ビルズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに進出していたかもしれない。しかし、そのようなことをくよくよと考えるのは時間の無駄に他ならないと言えよう。今は、2024年に再びフットボールの栄光をつかむための準備をすることが重要だ。
ビルズにはチェックリストから消さなければならない項目がある。チーフス戦に出場できなかったワイドレシーバー(WR)ゲイブ・デービスは、フリーエージェント(FA)を試すと報道陣に明かしているため、アレンにとって信頼できるターゲットがいなくなる可能性があるのだ。そして、毎冬そうであるように、入れ替わりは避けられない。選手は、来ては去っていくものなのだ。
「人事にしても、入ってくる選手や入ってこない選手にしても、多くの変化が起こるだろう。繰り返しになるけど、それは全部憶測だ」と語ったアレンは「俺はただハードワークを続け、ここにいる仲間を引き連れて、みんなをひとつにまとめようと努力し続けるだけだ」と続けた。
アレンは以前にも同じ状況に置かれており、それは現実をよりつらいものにしているかもしれない。しかしアレンは、この先、1つの時代が終わるとは思っていない。ヘッドコーチ(HC)、ジェネラルマネジャー(GM)、クオーターバックという、最も重要な3つの要素はそろっている。その他のロースターの調整はこれからの数カ月間で行われ、その後にまた再挑戦する時が来るだろう。
今回の敗北がビルズとアレンを奮い立たせるかもしれない。月曜日に「今日練習していないことが、今でも非現実的な感じがする」と漏らしたアレンは、次のように話している。
「自分たちのシーズンが終わったとはまだ思えなかったんだ。正直、今もまだそういう風に感じていない。俺たちには良い方向に進んでいることがたくさんあった」
【RA】