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パンサーズがダン・モーガンをGM兼フットボール運営部門社長に採用

2024年01月23日(火) 12:36

ダン・モーガン【NFL】

カロライナ・パンサーズのレガシーメンバーがノースカロライナ州シャーロットにあるチームのフロントオフィスの頂点に登りつめている。

パンサーズは現地22日(月)にダン・モーガンをチームの新しいフットボール運営部門社長兼ジェネラルマネジャー(GM)として迎えており、同日夕方には正式発表も行った。

モーガンはパンサーズに慣れ親しんだ人物で、2001年にマイアミ大学からドラフト1巡指名でパンサーズに入団し、プロボウル級のラインバッカーとして7シーズンを過ごした。2003年にはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)王者に輝くのに重要な役割を果たした上で、第38回スーパーボウルでタックル18回を記録。その後、モーガンは選手人事を中心にキャリアを積み、2021年にスコット・フィッタラーGMの下でアシスタントGMとしてパンサーズに帰還。そして、月曜日にトップの役職へと昇格した。

パンサーズのオーナーであるデビッド・テッパーは、月曜日にチームから発表された声明で次のように述べている。

「ダンはチームのフットボール人事を熟知しており、われわれ全員が目指す場所へ導く明確なビジョンを持っている。彼は、彼自身がパンサーズの選手だった時と同じ激しさで、このチャンスをものにするだろう」

月曜日の決定は、話題になることを目的とした単純なフランチャイズヒーローの昇格ではない。モーガンは2010年にシアトル・シーホークスでスカウティングインターンとしてNFLの人事部門で働き始め、すぐにプロ人事部アシスタントディレクターに昇進し、2014年までその役職を務めた後、プロ人事ディレクターに昇格。2018年にシーホークスを離れて東のバッファロー・ビルズに向かい、ブランドン・ビーンGMの下で選手人事部長として働いた後、2021年にパンサーズに戻ってきた。

モーガンの今回の昇格は、テッパーが始めたフロントオフィス再編の一部だ。テッパーはパンサーズがなかなか改善されないことに不満を抱き、今シーズン中にフランク・ライクHCを解任して、シーズン終了後にフィッタラーGMとも決別している。テッパーは――すでに2024年のパンサーズのヘッドコーチ職の面接に数回かかわり、チームの他のスカウト陣とも多くの信頼関係を築いている――モーガンを採用した。この採用によって、テッパーはモーガンの選手としての過去を活かしてパンサーズのメンバーとの繋がりを築き、モーガン自身のキャリアで築いた評判にふさわしい、立派なチームに育て上げることができる立場に置くことを目指している。

パンサーズの評判は確かに多少の再建が必要だろう。パンサーズはここ数年、方向性を見失っており、広い海をただよったマット・ルールHC時代を経て、ライクHCの下でつまずいている。もし船を正しい方向に導くべき時があるとすれば、それは今であり、モーガンはその舵取りのために選ばれた船長なのだ。

モーガンの昇格は、ニューイングランド・ペイトリオッツの新HCジェロッド・メイヨとラスベガス・レイダーズのアントニオ・ピアースHCに続く、今回の採用サイクルで3人目の内部昇格となる。過去のパンサーズ時代に愛されたメンバーという名声は、モーガンを当初は後押しするだろうが、最終的にはモーガン自身が成し遂げた仕事と、今後数年間のパンサーズの成績によって判断されるだろう。

このプロセスは、クオーターバック(QB)ブライス・ヤングの成長を軌道に乗せることができるコーチを選ぶことから始まる――そしてそれは、月曜日、モーガンに正式に与えられた長いチェックリストの中のたった1つに過ぎない。

【KO】