フィラデルフィア・イーグルスにおけるニック・シリアニヘッドコーチ（HC）の未来は安泰のようだ。

シリアニHCは水曜日に――ジェネラルマネジャー（GM）ハウイー・ローズマンの同席のもと――フィラデルフィアの報道陣と対面することになっている。これは、シリアニHCが2024年シーズンもヘッドコーチとして戻ってくる兆候だと、『NFL Network（NFLネットワーク）』のマイク・ガラフォロが現地22日（月）に指摘した。

この役割について3シーズンで3回、チームをプレーオフへと導きながらも、レギュラーシーズンのラスト6試合で5敗し、スーパーワイルドカード週末にタンパベイ・バッカニアーズとの試合で大敗を喫してプレーオフから脱落したことで、シリアニHCの未来は不確かな状態となっていた。

チームオーナーのジェフリー・ルーリーはシリアニHCと進んでいくことを決めたようだが、そのスタッフの変更はすでに始まっている。NFLネットワークのイアン・ラポポートとトム・ペリセロは日曜日に、シリアニHCが守備コーディネーター（DC）ショーン・デサイを解雇したと伝えた。デサイ元DCの役割は、シーズン終盤にアシスタントコーチのマット・パトリシアがプレーコールの仕事を引き受けたときから縮小していた。

ダグ・ペダーソンの後任として2021年にチームに入ったシリアニHCは、2020年に4勝11敗1分だったチームを急速に建て直している。

将来がどうなるか分からない中で選手たちの支持を受けたシリアニHCは、イーグルスでの3シーズンを終えて34勝17敗をマーク。これまでの3シーズンで、プレーオフでは2勝3敗を記録し、2021年と2023年にはタンパベイ・バッカニアーズにワイルドカードラウンドで敗北した一方、その間にはさまれたシーズンにはスーパーボウルに進出した。

イーグルスは今季のNFLでトップの10勝1敗をマークしながらも、後に恐ろしいほどの崩壊に見舞われた。

10勝1敗後に2連続でサンフランシスコ・49ersとダラス・カウボーイズに敗北し、合わせて75対32という数字にとどまったのを受け、シリアニHCはプレーコールの業務をデサイDCから引き取った。しかし、シアトル・シーホークスのバックアップクオーターバック（QB）ドリュー・ロックが率いた92ヤードのゲームウイニングドライブによって、イーグルスは再び敗北を喫している。

シーズン第16週にニューヨーク・ジャイアンツを下して連敗にストップをかけたイーグルスだったが、そこから2週間は同じような結果に終わり、イーグルスはNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）2位でレギュラーシーズンを終えている。

今のイーグルスには取り組むべき課題が多い。それでも、シリアニHCはチームを2022年のようなNFCチャンピオンチームへと復活させるべく、また戻ってこようとしている。

【A】