バリーDCの進退を決めるのは「まだ先」とパッカーズHCラフルアー
2024年01月24日(水) 12:10グリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーはディフェンスの将来をまだ決めかねている。
現地22日(月)に開かれた今シーズンを締めくくる記者会見で、ラフルアーHCはパッカーズが守備コーディネーター(DC)ジョー・バリーを続投させるかどうかについて、大々的な発言はしなかった。
「自分のペースでプロセスを進めていく」とラフルアーHCは『The Athletic(ジ・アスレチック)』に話している。
シーズンを通してバリーDCの状況はパッカーズで大きな話題となり、彼のコミュニケーション上の問題、とりわけ第3ダウンでのコールの判断ミス、プレーの失敗などが浮き沈みの激しいシーズンを象徴した。
シーズン第15週にホームでクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールド率いるタンパベイ・バッカニアーズに大量の得点を許し、第16週にもQBブライス・ヤングのカロライナ・パンサーズに危うく負けそうになったことで、バリーDCは窮地に追い込まれた。しかし、パッカーズはそこから立ち直ってポストシーズン進出を果たしている。その後、ディフェンスは敵地でQBダック・プレスコットとダラス・カウボイーズを圧倒し、サンフランシスコ・49ers戦は僅差で敗れている。
好成績の方を評価されてバリーDCがこの職にとどまれるかどうかはまだ分からない。
バリーDCに関する質問を予想したラフルアーHCはこう話している。
「長期的で大局的なことについての質問が多くなるのは分かっている。悪いが、それに答えられるのはまだ先だ。そのプロセスは始まったばかりで、昨日は全員を休ませた。私は昨日、動画を見て、3つのフェーズ全てを振り返ったが、今は評価の段階に入ったところだ。だから、君たちの質問には答えられないだろう。他のコーチともまだ会っていない。今日の午後からそれを始める。コーディネーターたちと会ってから、すべてのポジションのコーチと話をすることになる」
バリーDCは2021年にマイク・ペティンの後任としてパッカーズに入団した。2023年にパッカーズのディフェンスはリーグ内で相手に許したヤード数で17位、得点で10位、ラッシングヤード数で28位につけた一方で、パスヤード数では9位につけている。
パッカーズのディフェンスは調子が悪い時は極端に悪く、調子が良い時はどんな相手でも苦しめることができる。チームはディフェンスに多くのリソースを投入してきた。パッカーズの守備陣には7人の1巡指名選手が在籍し、ここ数シーズンはラインバッカー(LB)ラシャン・ゲイリーやコーナーバック(CB)ジャイア・アレクサンダーらに大金を支払ってきた。ラフルアーHCがフットボール界で最も若いオフェンスから引き出した成果に比べると、ディフェンスは誰の目から見ても期待外れと言えよう。
プレーオフでの好転によってバリーDCがもう1シーズン仕事を続けられるのか、それともシーズン中の苦戦が原因でラフルアーHCが新たな人材を求めることになるのかが注目される。
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