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今季に調子を落としたWRディッグスを“1番手レシーバー”に据える姿勢を崩さないビルズGMビーン

2024年01月24日(水) 13:33


ステフォン・ディッグス【NFL】

バッファロー・ビルズは5年連続のポストシーズン敗退を受けて、おなじみの問題に直面している。

その最たるものが、シーズン後半に本来の姿からかけ離れたパフォーマンスを見せていたワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスをどう復活させるかだ。

現地23日(火)、ジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーンはシーズン終了後の記者会見で報道陣に対して「彼は1番手レシーバーだ」と話している。

「私はそう固く信じている。それは揺らいでいない。相手チームが彼を囲い込んだり、さまざまな方法で封じ込めたりすることができないように、私たちは武器を投入し続けなければならない。ステフはまだプレーできる。彼はまたディープボールを取りたいだろうね。彼が1番にそう言うだろう。彼はものすごくコンペティティブだ。このオフシーズンには全力で取り組むだろう。これにはいろいろな理由や疑問があると思うし、プロダクションやその他もろもろもあるが、私はステフを今も1番手レシーバーとして見ている」

ビーンGMが言及したディープボールとは、日曜夜に行われた試合の第4クオーターに自陣12ヤードラインに立っていたクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンが、カンザスシティ・チーフス陣の27ヤードラインにいたディッグスに向けて投げたムーンショットのことだ。

このキャッチを実現させるのは難しく、ディッグスはジャンプに失敗し、チーフスのセーフティ(S)ジャスティン・リードを追い越すことができなかった。しかし、試合終了まで残り8分余りで3点差をつけられ、ライバルのチーフスにまたしてもポストシーズンで敗れてしまいそうなときに、ビルズはチームのスター選手の1人があのようなプレーを決めることを切望していた。

ビルズが27対24で敗れたディビジョナルラウンドで、ディッグスはレシーブ3回、21ヤードと、今季最低のレシーブ記録を残している。

この不本意な結果は、ディッグスのシーズンがいかに悪化していったかを象徴するものだった。

最初の6試合中5試合で100ヤード以上を記録していた30歳のディッグスが、それ以降に80ヤード以上を記録したのは2試合のみで、プレーオフを含め、5試合を20ヤード台で終えている。

2023年に記録したレシーブ数(107回)、レシーブヤード(1,183ヤード)、タッチダウンレシーブ数(8回)のうち、レシーブ49回、620ヤード、タッチダウン5回は最初の6週間で記録したものだった。

ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットはディッグスの落ち込みについて「どうしてそうなったのか、具体的な理由は言えない。できることなら、今季序盤のやり方に戻したい。ステフは素晴らしい選手だ。ステフが大好きだ。驚くほど素晴らしいチームメイトだった」と述べている。

2024年に、ディッグスのキャップナンバーは2,780万ドル(約41億2,007万円)に跳ね上がる予定だ。その実績から、来季にビルズの一員でなくなる恐れはなさそうだが、ディッグスの年俸上昇はビルズが今後直面する金銭問題の一端となるだろう。

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、ビルズはオフシーズンに向けてキャップスペースが4番目に少ないチームだという。それは、惜しくもプレーオフでの敗退を喫したチームにとっては厳しい現実だ。

しかし、フランチャイズクオーターバックやヘッドコーチから、ジェネラルマネジャーに至るまで、ビルズのメンバーはスーパーボウルで勝つ可能性が閉ざされたわけではないと考えている。

ビーンGMは「ロースターは常に変えるものだ」とコメント。「これはクオーターバックが重要なリーグであり、私は自分たちがセンター下に据えている選手を信じている。今季、シンシー(シンシナティ・ベンガルズ)のジョー・バロウがケガをしてから、彼らのチャンスが損なわれたのは知っているが、カンファレンスチャンピオンシップで対戦する選手を見てほしい。ラマー(ジャクソン)対(パトリック)マホームズだ。ジョシュはその試合でプレーしている。もちろん、私たちは力不足だった。まだプレーしていたかったが、そこから始まるのだ。うちには他の選手たちもいる。彼1人ではどうにもならないが、“可能性が閉ざされそう”だとか“閉ざされた”とは思わない。だが、どのチームも新しいチームだ。時に、あるチームがその年のさまざまな局面でカチッとハマることはある。私たちは自分たちが何者なのか、何が一番うまくいったのかを見極めなければならないと思っている」

ここ数年そうであったように、6勝6敗の成績から6連勝を飾り、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のファイナル4チームの1つに名を連ねたビルズは、あらゆることをうまくやり遂げていた。11月14日に攻撃コーディネーター(OC)ケン・ドーシーを解雇し、ジョー・ブレイディを後任に据えたにもかかわらず、ビルズは得点で6位につけ、ディフェンスも被得点で4位に輝いている。

しかし、すべてを制することができる選手を司令塔に据えるにはお金がかかる。2024年にアレンのキャップナンバーは1,860万ドル(約27億5,613万円)から4,710万ドル(約69億7,923万円)に跳ね上がり、現状のキャップ比率の19.3%を占めることになる。

フリーエージェント(FA)になる予定の選手の中には、セーフティ(S)マイカー・ハイドのような屈強な選手や、ディッグスが受けている相手ディフェンスからのプレッシャーを軽くするのに貢献しているWRゲイブ・デービスのような選手が含まれている状態だ。

【RA】