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RBピアースの今後について「われわれの仕事はロースターを改善し続けること」とテキサンズHCライアンズ

2024年01月24日(水) 14:43


ヒューストン・テキサンズのデイミオン・ピアース【NFL】

ヒューストン・テキサンズの急転直下を予想した者はほとんどいなかっただろう。

ランニングバック(RB)のデイミオン・ピアースが大きな役割を果たさない中での低迷を予想した者は、はさらに少なかったはずだ。

しかし、テキサンズのシーズンがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ディビジョナルラウンドでボルティモア・レイブンズに敗れて終了したとき、実際にピアースのテキサンズの攻撃陣での重要度は低くなっていた。

現地22日(月)、期待されていたピアースの将来が不確実なものになったことについて、テキサンズのヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズはほとんど明確なことを言わなかった。

ピアースの将来について聞かれたライアンズHCはチームを通じて「われわれは、すべての選手とチームのすべてのポジションがどうなるかを見るところだ。私とジェネラルマネジャー(GM)のニック・カセリオがロースターを見て、われわれがどこにあるのか見て、ロースターを改善する必要がある。われわれの仕事は、できる限りチームのロースターを改善し続けることだと思う」と答えた。

ピアースに関する具体的な発言は避けたが、ラッシングゲームは取り組むべき分野だと認めた。2023年シーズンのテキサンズのパス攻撃は獲得ヤード数7位、タッチダウン数12位だったが、ラッシングでは獲得ヤード数22位、タッチダウン数23位と出遅れていた。

ライアンズHCは「確かに、ランニングゲームの改善は重要だと思う」と話した。

ベテランのRBデビン・シングルテリーがキャリアハイのキャリー216回、898ヤードを記録しており、フリーエージェント(FA)で加入した選手がピアースの占めていたテキサンズRB1のポジションを奪った。ピアースはNFL2年目のシーズンをキャリー145回で416ヤード、キャリー当たり2.9ヤードと不本意な成績で終えている。ボビー・スロウィック攻撃コーディネーター(OC)のスキームに馴染めなかったのか、それとも他の難問があったのか、ピアースの貢献度は下がっていた。

フロリダ大学から2022年ドラフト4巡目指名で入団したピアースは、ルーキーイヤーから大活躍。スピードもあり、13試合で939ヤード、平均4.3ヤードのラッシングを記録するなど、人気があり、将来が期待された選手だった。しかし、今シーズンは明らかに違った。プレーオフを含むテキサンズのラスト3試合で、ピアースはキャリー3回、0ヤードにとどまっている。シーズン第16週に行われたクリーブランド・ブラウンズ戦ではキックリターンで得点に絡んだが、それ以外は無得点だった。

それゆえ、テキサンズはランニングゲームの改善を重要視しており、ピアースのテキサンズでの将来は疑問視されているようだ。

2023年シーズン前、ピアースはテキサンズ(とファンタジーフットボールのジェネラルマネジャーたち)にとって有望な選手だった。しかし、シーズン終了後はだいぶ話が変わってしまった。

ライアンズHCは「試合を通して、特にポストシーズンでは、勝つチームは自分たちのフットボールをやり、それを持続させなければならない。レイブンズ戦ではそれができなかったし、露呈した。だから、われわれには間違いなく改善すべき部分がある。それはたくさんあるが、ランニングゲームがその内の一つなのは間違いない」と語った。

【AK】