ドルフィンズとファンジオDCが1シーズンを経て決別することに相互に合意
2024年01月25日(木) 09:01マイアミ・ドルフィンズの守備コーディネーター(DC)が3年連続で交代することになった。
現地24日(水)、ドルフィンズが1シーズンを共にしたビック・ファンジオDCと決別することに、相互に合意したと発表。
ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルは声明で「2023年におけるビックの貢献に感謝したい」と述べている。
「シーズンを評価した結果、これが関係者全員にとって最善の道であることが明らかになった。今、私たちは2024年、そしてその先を見据えて、今後のディフェンスを率いる最良の候補者を見極める必要に迫られている。私たちは選手の育成と、持続的な成功を収める常勝チームを作り上げることに、しっかりと取り組み続けていく」
ドルフィンズが3シーズンを共にしたジョシュ・ボイヤーと決別したことを受けて、ファンジオは2023年にチームに加入。ファンジオの下で改善されたドルフィンズは被ヤードで10位、被得点で22位という成績でシーズンを終えた。また、サック数(56回)ではNFL内3位となっており、強いたターンオーバー数(27回)では8位タイに位置している。
ファンジオが率いたディフェンスでは、プロボウルに選出された経歴を持つコーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーがシーズン前半に欠場していたほか、ジェイラン・フィリップスやブラッドリー・チャッブ、アンドリュー・バン・ギンケルなど、エッジラッシャーのほぼ全員が出場できなくなるなど、相次ぐ負傷者に対応する必要があった。
シーズン終盤に地区内でのリードを失い、ワイルドカードラウンドのカンザスシティ・チーフス戦では今季最低の7ポイントでプレーオフ敗退を喫したことを受け、マクダニエルHCはオフシーズンに3シーズンで3人目の守備コーディネーター探しを始めることになる。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、ドルフィンズの新DC候補にはロサンゼルス・チャージャーズの元HCブランドン・ステイリーの名前が挙がっているという。
現在、リーグでは守備コーディネーターを募集しているチームが多く、ファンジオは注目の候補者となるはずだ。最も理にかなった着地点は、ファンジオが2022年にコンサルタントとして働いていたフィラデルフィア・イーグルスだろう。今回のニュースに伴い、イーグルスのニック・シリアニHCはシーズン終了時の記者会見でファンジオについて詳しく質問されている。
それに対してシリアニHCは「うちにはいいターゲットがたくさんいて、今は取り組んでいるところだ」と答え、「面談プロセスで本当にうまくいった人たちが何人もいる。そのプロセスを続けていくのが楽しみだし、どうなるかはそのうち分かる」と続けた。
【RA】