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パンサーズ、バッカニアーズOCカナルスを次期HCとして起用

2024年01月26日(金) 09:57


デイブ・カナルス【NFL】

カロライナ・パンサーズの新リーダーは、現在所属している地区を離れることなく新しい仕事を始められる。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地25日(木)に、パンサーズがタンパベイ・バッカニアーズの攻撃コーディネーター(OC)デイブ・カナルスを新ヘッドコーチ(HC)として採用する見込みだと報じていた。同日の夜になって、カナルスを次期HCに指名したことをチームが明かしている。

フロリダ州タンパからノースカロライナ州シャーロットへの移動は、わずか1年の間に起こったカナルスのスピード出世を締めくくる出来事だ。カナルスはこの12カ月の間に、シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)コーチからバッカニアーズの攻撃コーディネーターになり、今度は方向性を必要としているパンサーズのヘッドコーチになろうとしている。

QBブライス・ヤングの安定したガイド役を求めているクラブにとって、カナルスの採用は理にかなっていると言えよう。ドラフト全体1位指名を受けたヤングはルーキーシーズンに大きな成長を遂げられなかった。その結果、2023年シーズンは、ヤングの指導にあたっていたフランク・ライクが就任初年度の途中に解雇されるという悪夢のようなシーズンとなっている。

ヤングが苦戦していた一方で、カナルスは2023年シーズンにQBベイカー・メイフィールドを再生させるプロジェクトで魔法のような力を発揮。メイフィールドがキャリア史上最高のシーズンを過ごし、チームがワイルドカードラウンドを突破してNFCディビジョナルラウンド進出を実現させるのに貢献した。パンサーズは、多くの資本を投げ打って獲得したにもかかわらず、新人選手としてアテンプト平均ヤードとパサーレーティングで最下位に沈んだヤングを、カナルスがメイフィールドと同じように軌道にのせてくれることを期待して採用を決めたようだ。

NFLコーチとして積んできた14シーズンにわたる経験をシャーロットに持ち込む現在42歳のカナルスは、キャリアで初めてチーム全体を指揮する。カナルスにはチャンピオンシップ制覇の経験があり、かつてシーホークスのスター選手として活躍していたQBラッセル・ウィルソンのアシスタントQBコーチとして、シーホークスの第48回スーパーボウル制覇に貢献した。しかし今回は、パンサーズのオーナーであるデビッド・テッパーから苦境にあるフランチャイズを率いるために選ばれた最新の人材として、カナルスはより多くの注目を集める中で実力を試されることになるだろう。

【RA】