ファルコンズがラヒーム・モリスを新HCとして採用
2024年01月26日(金) 09:32ラヒーム・モリスが慣れ親しんだサイドラインに戻ってくる。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地25日(木)に報じたところによると、この3シーズンをロサンゼルス・ラムズの守備コーディネーター(DC)として過ごしていたモリスが、アトランタ・ファルコンズの新ヘッドコーチ(HC)として採用される見込みだという。木曜日の夜になって、ファルコンズがこの人事を正式なものとして発表した。
2021年にショーン・マクベイHC率いるラムズのスタッフに加わる前、モリスは2020年シーズンをファルコンズの守備コーディネーター、そしてダン・クイン解任後には暫定ヘッドコーチとして過ごしていた。
2009年から2011年までの3年間、タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチを務めていたモリスは、アトランタでの2度目のチャンス、また、フルタイムのヘッドコーチとしても2度目のチャンスを得ることになる。
これにより、モリスは球団史上初の黒人フルタイムヘッドコーチとなる(モリスはかつてエミット・トーマスと同様に、暫定ヘッドコーチだった)。
現在47歳のモリスは2021年シーズン、ラムズがスーパーボウル制覇を成し遂げた際に守備コーディネーターとしてディフェンスを指揮していた。さらに、モリスにはNFLのヘッドコーチとして59試合(バッカニアーズで17勝31敗、ファルコンズで4勝7敗)に参加した経験もある。
モリスがアトランタに向かえば、ビル・ベリチックがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区でコーチをしないことも確定するだろう。
伝説的な24シーズンを過ごしたニューイングランド・ペイトリオッツ時代に幕を閉じたあと、ベリチックが受けた1回目と2回目、そして今のところ唯一の面談はファルコンズとのものだった。
多くの候補者と面談した結果、ファルコンズはモリスを選出。モリスは3年連続で7勝10敗という成績を残した末に解雇されたアーサー・スミスの後任としてNFC南地区に戻ってくる。
1998年にホフストラ大学の大学院生助手としてコーチングキャリアをスタートさせたモリスが、NFLで初めてコーチを務めたのは2002年シーズンのことで、そこではバッカニアーズの守備クオリティコーチを担当した。2回の在任期間で合計9シーズン、バッカニアーズに所属していたモリスは、ワシントン・レッドスキンズ(現コマンダース)で3シーズン、マイク・シャナハンやジェイ・グルーデンの下でセカンダリーアシスタントを務めたこともある。その後、モリスはアトランタに渡り、2015年にクインのスタッフにアシスタントヘッドコーチ兼守備パスゲームコーディネーターとして加わった。
アトランタに戻ると、モリスはファルコンズが2022年にトータルディフェンスで27位だったところから2023年に11位まで飛躍的に向上したディフェンスを擁していることに気づくだろう。また、ファルコンズには、ドラフト1巡目指名を受けてチームに加入したランニングバック(RB)ビジャン・ロビンソンやワイドレシーバー(WR)ドレイク・ロンドン、タイトエンド(TE)カイル・ピッツなどが率いる才能豊かな攻撃陣もある。
しかし、モリスはクオーターバック(QB)に関して差し迫った問題があることにも気づくはずだ。デズモンド・リッダーやタイラー・ハイニケがフランチャイズの先発QBとして残る可能性は低いと見られている。
モリス、アーサー・ブランクオーナー、リッチ・マッケイCEO、テリー・フォンテノーGM(ジェネラルマネジャー)の4人が協力して、ファルコンズのフロントオフィスがどのように機能するのかも、注目の的となりそうだ。
モリスは今季、ラムズの守備コーディネーターとしてプレーオフに進出。モリスが守備コーディネーターとして在任している間にラムズがプレーオフに進出したのは3シーズンで2度目のことだった。今後、モリスは6シーズン連続でポストシーズン進出を逃していたチームを再びそこに導くことを目指すだろう。
【RA】