ニュース

ペイトリオッツWRケイショーン・ブートが違法スポーツ賭博の罪で告発

2024年01月26日(金) 14:09


ニューイングランド・ペイトリオッツのケイショーン・ブート【NFL】

現地25日(木)、ニューイングランド・ペイトリオッツのワイドレシーバー(WR)ケイショーン・ブートが、ルイジアナ州立大学(LSU)でプレーしていた未成年の期間に違法オンライン賭博に関与していた容疑で告発されたと当局が発表した。

ブートは偽名でオンライン賭博のアカウントを作成し、8,900件以上の違法賭博を行なった罪に問われている。州警察は発表の中で、少なくとも17件の賭博がNCAAフットボールの試合であったと述べた。また、その内6件はLSUの試合での賭博だったという。

ルイジアナ州バトン・ルージュのニュースによると、逮捕令状ではブート自身が出場したLSUの試合で2回賭博が行なわれたと見られている。ルイジアナ州警察によると、賭博はブートがまだ21歳未満で、ギャンブルを合法的に許可されていない期間に行なわれたとのこと。

捜査当局によると、ブートは賭博により50万ドル(約7,387万円)以上の賞金を獲得し、そのほとんどを追加の賭博に使用したという。

21歳のブートは、現在ペイトリオッツのロースターに登録されており、昨シーズンは5試合に出場した。

ブートは木曜日、コンピューター詐欺の重罪と21歳未満の賭博禁止の軽犯罪で当局に自首した。ブートは6,000ドル(約89万円)の保釈金を支払い、イースト・バトン・ルージュ刑務所から釈放された。刑務所の記録には、ブートの代理として話すことのできる弁護士がいたかどうかは記されていない。

コンピューター詐欺は、最高1万ドル(約148万円)の罰金と5年以下の懲役に該当する。違法賭博は最高で1,000ドル(約15万円)の罰金と、懲役6カ月の罰則になっている。

令状に基づくと、スポーツベッティングサイトの『FanDuel Sportsbook(ファンデュエル・スポーツブック)』が昨年7月、ルイジアナ州警察に“禁止されている人物(大学のスポーツ選手)が複数のスポーツ賭博を行った可能性がある”と連絡したことで今回の件が発覚したという。

令状によると、ブートは賭博のアカウントを作るためにケイラ・フォーテンベリーという架空の女性の名前を使用し、作成したアカウントに資金を投入するために自身の母親のクレジットカードを使ったという。2022年8月28日から2023年10月9日の間に、LSUを含むNCAAフットボールの試合で17件の賭博が行われた。

そのうち6件はLSUの試合のもので、さらにそのうちの1件(LSU対フロリダ州立大学)はブート自身についての賭博だったと捜査当局は主張している。試合は2022年9月4日に開催され、ブートが個人的にタッチダウンを1回以上決めるというものと、82.5レシーブヤード以上を獲得するというものの2点で賭博が行われたという。ブートはその試合でキャッチ2回、20ヤードを記録し、タッチダウンはなかった。

令状によると、2022年と2023年の間のブートの行動は以下の通りだ。

1. ブートは合計13万2,147.53ドル(約1,952万円)をアカウントに入金した。
2. ブートは賭博により合計55万6,267.58ドル(約8,217万円)を獲得したが、その大半は追加の賭博に使用した。
3. ブートはアカウントから5万282.36ドル(約743万円)を引き出した。

ルイジアナ州ニューイベリアの出身でウエストゲート高校を卒業したブートは、ワイドレシーバーとしてLSUで3年間を過ごし、27試合に出場、うち21試合は先発出場した。

LSUは声明の中で、昨年7月に疑惑を把握したと説明。

LSUは「今回の件が発覚して以来、われわれは捜査に関わるすべての関係当局に全面的に協力してきました。そして、今後もそうするつもりです。他の学生アスリートがこのような禁止行為に参加したという証拠はなく、スポーツ賭博関連の不正行為を発見し、抑止する今回の措置に感謝している」と発表した。

ペイトリオッツは声明の中で、チームはブートが捜査に協力していることを認知しているが、それ以上のコメントはないと述べた。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


【AK】