スティーラーズがOC候補としてファルコンズ元HCアーサー・スミスと面談
2024年01月29日(月) 10:38アーサー・スミスはプレーコーラーとしての経歴をもとに、2024年に新たな仕事を得るかもしれない。
現地28日(日)、アトランタ・ファルコンズの元ヘッドコーチ(HC)であるスミスが攻撃コーディネーター(OC)候補としてピッツバーグ・スティーラーズとの面談に臨むと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報筋の話をもとに報じた。その後、チームは面談を終えたことを正式に発表している。
この3シーズンをファルコンズのヘッドコーチとして過ごしてきたスミス。マット・ライアンやマーカス・マリオタ、デズモンド・リッダー、タイラー・ハイニケらがクオーターバック(QB)として率いたオフェンスを指揮する中で、ファルコンズを2021年から2023年にかけて連続して7勝10敗に導いた。クオーターバックはスミス率いるファルコンズにとって最大の懸案事項となっており、司令塔が安定しないのに伴ってチームとして苦戦を強いられてきた。
スミスはテネシー・タイタンズで攻撃コーディネーターを務め、その間にQBライアン・タネヒルを2019年AP通信NFL最優秀カムバックプレーヤー賞に導いた実績が評価されてファルコンズでの仕事を獲得している。スミスの指揮下で、2019年シーズンにトータルオフェンスで12位につけたタイタンズは、2020年に一気に順位を上げて2位タイに浮上。それを受け、新ヘッドコーチを探していた各チームはスミスに注目するようになった。
スミスがスティーラーズのOC候補となっているのは理にかなっている。ベテランコーチであるスミスは、マット・カナダ前OCの下で一貫性を欠き、2023年シーズン途中にカナダを解雇してから初めて泥沼から脱出できたスティーラーズ攻撃陣にとって、理想的な指導者となるはずだ。
2024年シーズンがQBケニー・ピケット――スティーラーズが今オフシーズンにメイソン・ルドルフを残留させた場合、ルドルフと先発の座を争うことになるかもしれない――にとって極めて重要なシーズンになると見込まれている中で、ピケットと経験豊富なプレーコーラーを組ませるのは賢明な動きだと言えよう。
【RA】